早急な決断に感謝いたします。
神奈川県、東京都のフクロウカフェ3軒が、集客のためのスタンプラリーの抽選で生きたメンフクロウを景品としてプレゼントするという企画をはじめました。
生きた動物を景品として扱う事自体が動物の命への軽視であり、モラルの低下を招きます。
また、無料で景品として提供することによって、その動物が将来に渡り適切に飼育されない可能性が高くなります。気軽に飼育をし始められる機会を提供することは非常に憂慮されるべきことです。
とくにフクロウの飼育は人の手での飼育がむずかしく、適正な環境を用意するのは容易なことではありません。
また、行政や動物保護団体が動物の譲渡を行う場合には、事前の講習、適正飼育が可能かどうかのカウンセリング、自宅内部の確認、身分の保証等の審査を行ってから譲渡します。20ポイントを溜めた人が全員応募できる抽選では適正飼育が可能かどうかは全く不明であるということになります。
これらの理由から、今回の貴社の企画は、動物愛護精神を著しく欠いた企画であると言わざるを得ません。
動物を景品として扱うべきではないという認識は、法律に記載こそ無いものの、AOU全日本アミューズメント施設営業者協会連合会等のガイドラインでも動物愛護精神に反するものであることを理由に生き物を景品にしてはならない旨が記載されています。
景品は生きた動物である必要性はありません、ぬいぐるみや置物、割引券などでも十分にその機能を果たすことができます。
この企画に対し、動物保護団体4団体連名で中止を要望しています。
フクロウの景品中止の要望書
・生きた動物を景品にする今回の企画を再考し、別の倫理的な景品(動物以外)に変更して下さい。
・今後、生きた動物を景品にして集客しないで下さい。
理由:
生きた動物を集客のための景品として扱うことは、「動物を景品にしても構わない」「動物の命は賞品になり得る」という判断を促してしまい、社会的モラルの低下を招く可能性があります。
さらに、スタンプ20ポイントを集めた人は無条件で応募でき、さらにそこから抽選で譲渡する相手を選ぶということは、当選者の適性飼育についてはなんの担保もない状態になります。すべての動物を飼育するためには、終生飼育ができる覚悟と環境、その動物の適正飼育についての知識が必要であり、譲渡する側の責任として審査がなされるべきです。とくに飼育が難しく特殊なフクロウにおいて適正な飼養環境と知識を備えている可能性は相当に低いものになります。
ご検討いただき、結果をお知らせ頂ますようお願い致します。
以上
要望団体:
アニマルウェルフェア推進ネットワーク
NPO法人 アニマルライツセンター
NPO法人 動物実験の廃止を求める会(JAVA)
PEACE ~命の搾取ではなく尊厳を~
あなたの意見を届けて下さい
■ふくろうの森
神奈川県平塚市宮の前8−4
■Cafe HOOT HOOT カフェ ホウホウ
〒150-0045 東京都渋谷区神泉町10-16
■ふくろうカフェ 大倉山ふくろう神社
神奈川県横浜市港北区大倉山3丁目5-11