毎日のように暴力を繰り返す、暴力で指示をだす、怪我をした箇所を攻撃するといった暴力が茨城県畜産センターで行われていたことが内部告発され、2月19日に茨城県石岡警察署に4団体連名(NPO法人動物実験の廃止を求める会(JAVA)、PEACE 命の搾取ではなく尊厳を、認定NPO法人動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)と認定NPO法人アニマルライツセンター)で告発状を提出しました。下記動画にあるような暴行が日常的に行われていました。知らない人が見れば動物を動かすために行っていることのように見えるかもしれませんが、牛業務が多くて時間に追われているなどでもなく休憩時間は3~4時間もあったといい、これらの行為が従業員の怠慢により引き起こされた不必要な暴力であったことは明白です。動画は内部告発者が3ヶ月の間で撮影したものですが、撮影できなかったものも多かったといいます。繰り返される暴行は、そこに閉じ込められた牛たちの精神を追い詰めていったことでしょう。告発した行為を撮した動画茨城県畜産センターは県の公的な施設であり、その役割は「畜産経営の生産基盤の強化や銘柄畜産物の基礎となる優良種畜・種鶏の作出・維持、地域と調和した畜産経営の実現等に向けた試験研究の拠点」だとしています。しかし、暴力が横行し、苦痛と恐怖が支配する場で、この役割は果たせませんし、目的にも全くかなっていません。農林水産省も不適切だとして、この内部告発を受けて「アニマルウェルフェアに配慮した家畜の飼養管理の徹底について」(4畜産第2932号 令和5年3月29日 農林水産省畜産局畜産振興課長から地方農政局生産部長等あて)を発出しています。この通知の中で、畜産センターを「畜産事業者に対し、アニマルウェルフェアに配慮した家畜の飼養管理の模範を示すことが求められる都道府県等の公的機関の家畜飼養管理施設」だと位置づけ、そのような場で不適切な行為が行われていたことは「非常に残念であり、速やかに改善していただく必要」があると、強い語気で書かれています。つまりこれらのすべての暴力行為は業務とは無関係の行為です。これらの行為を行った従業員と、監督する立場にある茨城県は、これらの明らかになった行為に対して責任を取り、罰を受けた上で、全面的な改善に取り組む必要があります。残念ながら、改善が行われているのか、本当に改善がされるのか、されたのか、外部から把握することはできません。従業員の入れ替えや徹底した研修、業務の監視体制の改変などあらゆる変化がなければ、改善されていない可能性が高いと考えられます。茨城県に、改善の進捗、内容を確認し、ここに今も閉じ込められ実験に供されている牛たちの苦痛を減らしてください。大井川和彦茨城県知事宛〒310-8555 水戸市笠原町978番6電話 :029-301-2133(総務部報道・広聴課 広聴・相談担当) 「私の提案」メールフォームクリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous ArticleSPF豚の実態:企業が作り出す誤解 Next ArticleアニマルライツチャンネルVol50[人権から動物の権利を考える] 2024/02/24