6月からオープンウィングアライアンスが開始したキユーピー株式会社に対してケージフリーを求める44,506(現時点では45,133)人の署名を提出してきました。この署名は70 か国以上から 90 を超える組織で成り立っている鶏の保護連盟Open Wing Alliance(アニマルライツセンターも加盟)が行ったものです。世界は現在アジアにケージフリーのターゲットを絞りつつあります。特に世界的なケージフリーキャンペーンのターゲットになりやすいのが日本に本社を持つ企業です。欧米の主要な食品企業の多くがすでにケージフリーに向かうことを明確にしている中で、日本はそうでは有りません。また、東南アジアや中南米でもケージフリーに向かう企業が着実に増加しており、それほど高いハードルではなくなっているようです。しかし、日本はまだそうではありません。にも関わらず、日本には1億4千万もの採卵鶏がケージに閉じ込められている状態であり、ターゲットになるのは必然と言えます。2022年にはトリドールホールディングスがネガティブキャンペーンのターゲットになり、そして2024年今年はキユーピー株式会社です。キユーピー株式会社は日本の卵の10%を使っており、更に多くの企業がキユーピーを通して卵製品を仕入れることから、影響力が大きいことが明確です。6月に始まったキャンペーンは、現在世界では激化しており、今まだ世界に通用するコミットメントを出せていないキユーピーに対するプレッシャーを強めています。8月20日、アニマルライツセンターはOWAを代表して44,506人の署名を提出してきました。世界で行ったキャンペーンであるため世界中の人々が署名してくれていますが、特筆すべきはこの中の約16,000人が日本人であるという事実です。日本では市民運動は抑圧される法規制であるため、世界ほど激しいキャンペーンは行っていなくても、16,000人もの日本の方が賛同をしてくれているのです。キユーピーにこそリーダーシップを取ってほしいキユーピーはまさに鶏に優しくしてほしい企業だそんな意見をいただくことが多く、多くの方にとって納得できる(腑に落ちる)キャンペーンであるようです。キユーピー株式会社はキャンペーン開始後の7月9日に「ケージフリー飼養への取り組みについて」というドキュメントを公開しました。残念ながらこの内容は努力せずとも達成できる程度の目標だけが書かれており、OWAや世界の人々は(アニマルライツセンターも)にとっては残念なものでした。さらなる野心的でともに頑張って実現するに値する目標を提示されることを期待しています。もちろんキユーピー株式会社だけの問題では有りません。日本中の食品企業が、生産者が、そして市民が共に努力し、食の安全を促進し、動物の苦しみをより少ないものに変えていく努力をしなくてはなりません。多くの人々がケージ飼育の悲惨さを知り、世界の動向を知り、解決策(ケージフリー飼育への転換)を知ることが重要です。さらなるご協力を何卒よろしくお願いします。ケージ飼育から離れようクリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article中国で進むケージフリー Next Article署名開始!畜産動物も実験動物も守れる動物愛護法改正を求めます 2024/08/30