北海道帯広食肉衛生検査所らが2010-2011年に実施した「と畜場の繋留所における家畜の飲用水設備の設置状況」調査によると、牛の屠畜場の50.4%で、豚の屠畜場86.4%で動物たちの係留される場所に飲水設備がありませんでした。2015年、アニマルライツセンターが独自に調査した際には、牛の屠畜場の46%、豚の屠畜場の76%に飲水設備がありませんでした。これらの動物たちは殺される最後の日にきちんと水すらも飲めずに殺されていっているのです。EUやアメリカ向けに輸出をする場合には飲水設備の設置が義務化されており、輸出用の屠畜場には100%設置されています。でも日本向けでは必要ないと言わんばかりに、設置がされていないのです。改善も見られています。スターゼンは2022年中に自社の運営する屠畜場に飲水設備を完備、日本ハムも2023年中に設置を完了させます。その他の屠畜場はどうでしょうか。現在、私達は再び飲水設備の設置状況の調査を行っています。この調査の発表と議論を、8月のアニマルライツチャンネルで行います。ゲストに、2010年に調査を行い、国内で初めてこの問題を提起してくださった獣医師 奥野尚志氏をお迎えします。時間になったらyoutubeにアクセスしてください。YouTubeでのライブ配信ですので、いつでも出入り出来ます。チャットでのコメントもどしどしお願いします!日時:2023年8月10日(木曜日) 20時30分〜22時過ぎプログラム:[殺される最後の日、せめて水を飲ませて] アニマルライツセンターからの調査報告とディスカッションアニマルライツニュース りりちゃんを失った桜サンクチュアリゲストプロフィール奥野尚志(おくのひさし)氏1956年大阪府生まれ:現在は嘱託と畜検査員・調理師学校非常勤講師・一般社団法人アニマルウェルフェア畜産協会事務局長中学校(主として国語科・社会科)・高等学校国語科教諭を経て1994年帯広畜産大学獣医学科に入学、2000年4月より開業、中札内家畜自衛防疫組合獣医師として、防疫業務にあたる。2009年4月より北海道帯広食肉衛生検査所に勤務。2022年3月に退職後も嘱託職員としてと畜検査に従事。食肉がたどる不可欠な過程である食肉処理施設の社会的認識を高めるとともに、繋留所の飲水設備設置義務化をはじめアニマルウェルフェアについてのガイドラインを作成したいと、願っている。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article企業のエシカル通信簿 食品企業のアニマルウェルフェアを見る Next Article上げ馬神事、三重県知事も改善前向き。代替か大幅改善を求める 2023/07/24