水生動物会議誓約

2021年11月に開催された水生動物会議で、以下の重要な宣言が出されました。
会議に参加しなかった方でも署名できます：
　https://ali.fish/aquatic-life-conference-pledge

Aquatic Life Conference Pledge

水生動物会議誓約

2021年11月

世界的に拡大する海産物の需要を満たすために、漁獲される2～3兆頭の天然の魚介類に加えて、年間約1000億頭の魚介類が養殖されていることを私たち署名者一同は認識します。比較すると、すべての家畜動物の合計数の35倍に相当しますが、漁獲されたり養殖されている多くの海洋生物は痛みや苦しみを感じることができることを示す証拠が充分あるにもかかわらず、水生動物の福祉は歴史的に軽視されてきました。

水生動物は海洋の生態系を健全に保つのに欠かせませんが、集約的な養殖や、産業規模の漁業を含む人間の活動によって大きな危機にさらされています。国連食糧農業機関によると、地球上の魚類のたった6.2％が「過少漁獲」の状況にあります。すなわち、93.8％は個体数の大幅な減少を防ぐために必要な持続可能な制限の最大値を超えて漁獲されているのです。

一方、世界的な養殖はいま最も急速に成長している食料産業であり、人々が消費する魚介類の50％以上を供給しています。養殖技術が改良され、環境に対する負荷が軽減されていますが、養殖は全体的に持続可能とは程遠い状態にあります。例えば、捕獲された天然魚のおよそ⅓～½は、養殖場で育てられる他の魚に与えられています。養殖における給餌の非効率性、アニマルウェルフェアへの懸念、その他の問題は、主要な機関（EUやFAOなど）が今後、養殖開発計画を見直すことを促しています。

解決策はあり、私たちは以下の点について誓約します：

1. 水生動物を資源としてではなく個人として見ます。
   
2. もし可能な立場であれば、水生動物由来の製品を一部もしくは全て栄養価の高い植物性の食品（ヴィーガン・シーフードも含む）に置き換えます。
   
3. もし完全に水生動物を食べるのをやめることができない立場にいる場合は、できる限り消費量を減らし、環境や公衆衛生、動物福祉の問題が少ないもの（二枚貝など）を選びます。
   
4. この問題が重要であるという認識を広めるために、SNSを通じてこの宣言をシェアします。
   
5. 問題の解決策が世界中で共有され、支持されるように、地元や地域、国、または国際的な立法機関や企業と共に、この問題の認知度を高めていきます。

犬猫と、鶏・豚・牛などの動物が差別されているように、見た目が違うからといって魚介類の動物を差別している自分はいないでしょうか？