犬猫以外の飼養基準、作らないわけではない、でもいつかはわからない

犬猫の飼養基準だけに時間をかけ、その他の動物たちの飼養基準は改善しないとした環境省。この問題について、環境省、福島瑞穂議員と、私達3団体(アニマルライツセンター、JAVA、PEACE)での話し合いを行いました。

そこでは環境省の対応は1転、

犬猫以外の動物の飼養基準は作らないわけではない、ただし来年6月の施行時には間に合わない

というものでした。

作らないわけではないとの回答を得たことは一歩前進です。
しかし問題点が残されています。

  • 時期が未定です。つねに後回しにされてきた犬猫以外の動物たちは、今後もどんどん後に後にと回されていく可能性があります。
  • 一部の種だけ基準を上げれば、当然悪質な業者はそれ以外の動物飼育に移行していくでしょう。これまでの例を見ても新種のペットを流行させるなんてことはとても容易なのですから。
  • 現在の犬猫の飼養基準と、現行の動物取扱業の細目と施行規則を合わせたものでリリースされるようですが、包括的には基準は一切上がらないということです。また次の新しい問題のある業態が生まれていき、この遅れがまたフクロウカフェはカワウソカフェの隆盛のように取り返しのつかない事態を招くでしょう。
  • エキゾチックペットの劣悪飼育が残されます。人の安全や社会の持続可能性を考えれば、本来は野生種の動物が集団で、または劣悪な状況で、かつ人工的に飼育されていることはとても危険なことです。

今回の環境省の優先順位と仕事の仕方は正しいことだったのでしょうか。倫理的に、社会的に、防疫的にも。

人気のある動物だけを優先して守ることは、社会のためになるのでしょうか。

並行して犬猫以外の動物の基準も作り、来年6月に一緒にリリースすべきなのではないでしょうか。最低限、現行の規制をより実効性を上げたり、犬猫の基準に合わせたりすることくらいは必要なのではないでしょうか。

引き続き、私達は環境省との話し合いを継続します。皆様からも意見をお願いします。また売買されるエキゾチックペットたち、カフェでお触りされながら見世物にされるフクロウやカワウソやハリネズミたち、水族館の動物たち、動物園の動物たちも、守るべき存在なのだと、SNSなどで発信してください。

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