持続可能性に関する認識と牛肉消費を減らす意思:ウェブによる国際調査

論文概要

 

牛肉の生産と過剰消費は世界的に拡大しており、温室効果ガスの排出や森林破壊、生物多様性の損失といった環境への悪影響をもたらしていることはよく知られている。しかし、食生活の選択が環境にどのような影響を与えるかについて、社会的にはいまだ十分に理解されていない。本研究では、牛肉消費と持続可能性の関係に関する人々の認識について調査し、消費量をより持続可能なレベルにするための行動変容の可能性について検討する。

ウェブベースの観察調査では1367名の参加者を対象として、現在の食生活で牛肉を食べる頻度について尋ね、地球の健康、熱帯林の伐採、温室効果ガスの排出、牛肉消費が気候変動と関わっていることについての認識、牛肉の消費量を改める意思があるかどうかについて回答を求めた。グループ間の比較にはカイ二乗検定を用い、加重平均スコアを用いて牛肉の消費削減への抵抗感の強さを順位付けした。

牛肉の消費者では、牛肉消費が環境に及ぼす影響に対する関心が高くなるほど、牛肉の摂取量を削減する意向は強く、長期的に食べるのを減らすことへの抵抗感が低下する傾向にあった。牛肉消費者のうち、「牛肉消費は世界的に環境に悪影響を及ぼしている」という記述に強く同意した人は、強く反対した人々と比べて、長期的に牛肉を減らしたいとする割合が著しく高かった(94.4%対19.6%)。全体として、牛肉消費者の76.6%は牛肉の摂取量を減らすか、または完全にやめたいと回答していた(30.7%が「減らす」、29.4%が「最小限にする」、16.6%が「やめる」)。一方、現在の消費量を維持するとしたのはわずか23.4%であった。

本研究では「ノー・ビーフ・ウィーク #NoBeefWeek」のコンセプトについて検討したが、認識を行動へと結びつけるこうした説得力のあるメッセージは、より持続可能な食に向けて人々の選択を促進できる可能性がある。持続可能な食習慣に関する研究には知識と意図のギャップが存在するとされるが、国際的調査で得られた上記の結果はこれを裏付けるととともに、公衆衛生や政策立案に関わる担当者に示唆を与えるものである。

今後の研究では、牛肉消費を改めるという意思決定に影響を及ぼす要因や動機について検討することが考えられ、これには持続可能な消費水準を達成するうえでの障壁となる要因や、食習慣におけるこうした移行を促進できる代替食品に関する要因などが含まれる。

 

原文タイトル:Sustainability Views and Intentions to Reduce Beef Consumption: An International Web-Based Survey

論文著者:Maria A Ruani, David L Katz, Michelle A de la Vega, Matthew H Goldberg

公開日: 2025/07/26 

論文URL:https://doi.org/10.3390/foods14152620

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