牛乳や乳製品を豆乳製品で代替する 牛乳を使わない食生活で栄養不足を防ぐには

論文概要

 

背景: ドイツでは、牛乳や乳製品がプラントベースの代替品に置き換えられる傾向が強まっている。これらは代替品として入手できるが、栄養成分には大きな違いがあるため、代替が栄養不足につながる可能性がある。従来の食事ガイドラインは個々の食品に基づいて構成されているが、プラントベースの代替品へ切り替える場合にどのような食品であれば健康に支障なく牛乳や乳製品を代替できるかは示されていない。

目的: 上記のような背景から、牛乳や乳製品に替えてプラントベース代替食品を採り入れる場合、どのようにすれば重要な栄養素を十分に摂取できるかが問題となる。本研究ではこの問題に取り組むため、食生活をどのように変更すれば栄養不足を避けられるのか、また代わりに摂取できる食品にはどのようなものがあるのかを分析した。

結果: 豆乳が栄養強化されていない場合、カルシウムを十分に摂取する必要があり、ベジタリアンの場合はビタミンB12も不足するため、平均的な食事内容と比べて大幅な変更が必要であることがわかった。これには果物や野菜の摂取量を大幅に増やすことが含まれ、それぞれカルシウムを豊富に含む品種を選ぶ必要がある(緑黄色野菜など)。これに対し、豆乳製品が栄養強化されている場合、現在の市販製品に添加されている栄養素によって、牛乳や乳製品を摂らないとしても不足分を十分に補うことができる。

結論: 牛乳や乳製品の摂取量を減らす、あるいは完全に控えるという傾向が強まっていることから、公衆衛生の指針では想定される栄養素の不足や食生活において変更すべき事項を指摘する必要がある。ドイツでは植物由来の代替食品の多くで栄養強化が施されていないため、こうした措置は特に重要である。

 

原文タイトル:Replacement of Milk and Dairy Products with Soy-Based Alternatives-How to Avoid Nutrient Deficiencies in a Milk-Free Diet?

論文著者:Mareike Taeger, Silke Thiele

公開日: 2023/11/10 

論文URL:https://doi.org/10.1016/j.tjnut.2023.11.003

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