EAT-Lancet 食と敗血症のリスク 英国バイオバンクのデータによる前向きコホート研究

論文概要

 

敗血症の発生率は高く、死亡や障害の原因となる割合も未だ高い状況にあり、世界的に重要な公衆衛生上の課題である。EAT-Lancet食を遵守することでさまざまな炎症性疾患や代謝性疾患のリスクが低下するとされているが、敗血症に対する効果については十分に検討されていない。

本研究ではEAT-Lancet食の遵守度と敗血症リスクの関連について、遺伝的素因およびプロテオミクス解析によるタンパク質プロファイルを含めて検証した。英国バイオバンクに登録された参加者199,085名のデータを分析し、診療記録のICD-10コードから敗血症の症例を抽出した。

EAT-Lancet食への遵守度が高くなるほど、敗血症のリスクは有意に低下していた(HR 0.85, 95% CI: 0.78–0.93; P for trend <0.01)。こうした予防効果は、遺伝的素因によるリスクに関わらず一貫して認められた。プロテオミクス解析の結果、この関連を媒介する血漿タンパク質43種が特定され、これらは主に免疫と炎症に関わる経路に関与していた。

以上の結果は、EAT-Lancet食の遵守度が高くなるほど遺伝的素因によらず敗血症リスクが低下する可能性があり、これには免疫・炎症関連のタンパク質の機能調節が関わっていることを示唆している。

 

原文タイトル:Adherence to the EAT-Lancet Diet and Risk of Sepsis: A Prospective Cohort Study from the UK Biobank

論文著者:Wenbin Nan, Qiong Huang, Baimei He, Yinglan Liu & Zhenyu Peng

公開日: 2026/03/19 

論文URL:https://doi.org/10.1038/s41538-026-00795-7

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