毛皮(リアルファー)は、昔のように、高級ではなくなりました。 昔はお金持ちがもつ贅沢品でしたが、今は100円ショップにも売られており、毛皮=安い素材という状況に変わりました。 欧米中心の生産から、中国中心の生産に移り、大量生産が行われているためです。その影には、動物の悲惨な現実があります。生産方法春、人工授精で繁殖させられます。死亡率は15~25%。特に中国での死亡率は高くなっています。死因の一つに、母が子供を殺す子殺しが有ります。母親のストレスが大きく、子育てが出来る状態ではないためです。足元を含む四方八方が金網でできた小さな檻に監禁され、春から秋を過ごします。夏は暑さに苦しみます。共食いや、仲間同士の闘争が起きます。傷を負ったり、病気になっても治療されることはありません。死体が放置されているという調査結果が2010年に有ります。※これは、中国ではなくヨーロッパの農場です。冬、寒さを凌ぐために冬毛が生えた時、彼らは殺されます。屠殺は、ガスでの窒息、お尻と口に電気棒を差し込み感電させる、首の骨を折る、叩き殺す、喉元を踏みつけるなど、残酷な方法が取られています。その後なるべく早くに毛皮を剥ぎ取ります。中国では生きたまま毛皮をはがされている映像が2004年と2010年に暴露されました。生産量と日本の消費毛皮の原皮自体は、過去と比較すると、 1988年 1,988,019頭(枚) 2013年 49,615頭(枚) となっており、40分の1と大幅に減少しています。 ただし、毛皮が一部に付いている商品は重さでは3倍以上に増えています。 ※毛皮以外の生地の重さを含む世界の流れは生産禁止カリフォルニアのウェストハリウッド市では、毛皮は一切売られていません。 Cruelty Free(残酷なことをなくす)宣言をしているウェストハリウッド市は、そのポリシーにもとづき、毛皮の生産だけでなく、市内での販売も条例で禁止しました。その他、EUの各国で、毛皮の生産(毛皮のための動物の飼育)が禁止されています。 EUやアメリカでは、犬猫の毛皮の取引・売買も禁止されています。日本には規制がありませんが、国内での毛皮生産は新潟県にある施設のみが2500頭のアメリカミンクの飼育と、と殺を行っています。 2012年、2013年、2014年に確認したところでは、動物の飼育状態は非常に劣悪です。あなたにできること中国の生産は生きたまま毛皮を剥がすことや、その飼育環境の劣悪さが有名です。 しかし、劣悪なのは中国だけではありません。 日本に残るミンクファームも劣悪施設で、水も飲めずにミンク達が苦しんでいます。 ヨーロッパ(北欧・スペイン等では禁止されていない)でも、毎年、死体が放置される、目が潰れて血まみれ、目が飛び出す、別の動物に噛まれて血まみれになっている、檻から幼児が落ちそのまま腐っている等、恐ろしい状況が写真・動画でレポートされています。 商売で動物を大量に飼育する現場においては、福祉的な飼育である場合というのはありません。 このひどい状況を支援しているのは、日本人の消費行動です。遠い場所で苦しむ動物たちですが、あなたには救うことができます。毛皮製品を購入しない毛皮製品を身につけないエコファー(フェイクファー)を選ぶ毛皮が売られているお店の店員さんに、やめてほしいと伝える毛皮を扱うアパレルメーカーに、毛皮をエコファーに変えてほしいと要望するアニマルライツセンターのチラシを配布する私たちと一緒に活動するクリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Articleミルクを生産するために使われる牛たち Next Article母豚を拘束する「分娩ストール」とは 2014/06/19