2016年3月22日、高級ブランドとして名高いアルマーニが、本物の毛皮の使用を全て廃止すると発表したことを称えます。この決定は、イタリアの最高級ブランドが、倫理的で環境にもやさしいファッションを求める消費者の高まる需要に応えたものです。 アルマーニは、2016年秋冬コレクションから、ラビットファーを含むすべての毛皮の使用をやめます。アニマルライツセンターの加盟しているFur Free Alliance(毛皮に反対する国際連盟 以下FFA)が働きかけたことで、アルマーニはこの毛皮をやめる方針を約束しました。 ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)は、次のように述べています「アルマーニグループが、コレクションにおいて毛皮使用の廃止を確約したと発表できることを嬉しく思います。長年にわたる技術の進歩によって、私たち人間が動物に対して行ってきた不必要かつ残虐な行為を、最適な別の方法に替えることが可能になりました。以前より積極的な取り組みを続けてきましたが、環境や動物を守るという大きな課題への我が社の意向を反映し、今、大きな一歩を踏み出します。」 (“Armani’s fur-free announcement makes it clear that designers and consumers can have creative freedom and luxury all without supporting animal cruelty. Mr. Armani has been a trendsetter in the fashion world for decades and this latest announcement is proof that compassion and innovation are the future of fashion.”) ファッション産業で使われる大部分の毛皮は毛皮農場からきます。そこで野生動物たちは狭い檻に入れられ、毛皮を傷つけないために、例えばガス殺や肛門からの感電殺のような残酷な方法で殺されるのです。 それに加え、毛皮の生産は、その過程において多量の化学物質を使用するため、高い環境コストや消費者の健康リスクもあるのです。 アルマーニは、新しい世代の消費者が抱く倫理的な関心ごとを認めていて、今回の方針決定により、ヒューゴボス、トミー・ヒルフィガー、カルバン・クライン、ステラ・マッカートニーといった毛皮を使用しない上質なブランドの仲間入りをします。ありがとう、アルマーニ!私達アニマルライツセンターと日本中の毛皮に反対する人々も今回のアルマーニの決定を歓迎します。 毛皮の生産方法、環境汚染についての認知度が広まるに連れ、今、日本の消費者は毛皮はもう着ないという選択をし始めています。企業も動物愛護の観点、環境汚染の観点、公害としての観点から毛皮の扱いを控える傾向にあります。私たちは日本の消費者が倫理的な選択をしはじめていることを誇らしく思っています。 そして、今後も、アルマーニのようなブランドに続く日本企業が出てくることを期待しています。 FFA代表であるヨー・ヴィンディング(Joh Vinding)は、「アルマーニの毛皮使用をやめるという発表は、デザイナーや消費者が動物虐待にまったく手を貸すことなく、自由な創造と贅沢をもたらすことを明確にしました。アルマーニ氏は、何十年もの間、ファッション界における流行の仕掛け人であり、この最新の発表は、思いやりと改革は、ファッションの未来であることを証明しているのです。」と述べています。 社会の動物についての倫理感の変化と、市民たちの長年に及ぶ毛皮産業への反対は、英国、オランダ、オーストリア、クロアチアなど様々な国々に毛皮農場を禁止させました。世界中で毛皮農場禁止の議論がますます広まってきており、動物福祉を尊重する政府は、毛皮に未来はないという事実をより認識してきています。 アルマーニの思いやりある決定は、何千もの動物たちを不必要な苦しみからから救うことになり、FFAと世界中の数百万ものサポーターから祝福されています。 クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article武蔵野美術大学課外ゼミ - 鳥を殺してカレーを作る Next ArticleGood News フクロウカフェの生きたフクロウを景品企画、中止になりました! 2016/03/22