2018年に公開されたリトアニアの毛皮農場の告発映像は衝撃的だった。ミンクたちが共食いをしているさまがまざまざと映し出されており、徐々に内臓を食われていくミンクの苦しみが痛いほど伝わってきた。2023年9月27日、リトアニア議会が大多数が毛皮農場禁止法案を可決した後、ヒタナス・ナウセーダ大統領はこの法案に署名した。この法律は、国内に残る毛皮農場、約40のミンク農場と30のチンチラ毛皮農場を2027年までに閉鎖しなければならないと規定している。これにより、リトアニアで犠牲になっている年間100万頭に及ぶ動物たちがようやく救われることになる。リトアニアの動物保護団体Tušti Narvaiの代表は「昨年だけで、国民は毛皮目的の動物の残忍な監禁と殺害をやめさせるよう政策決定者に27,000通近くの手紙を書きました。今日、リトアニアは歴史を作り、残酷な毛皮産業の棺に釘を打ちこみました。この禁止は、ファッションの名を借りた不必要な動物虐待が今後容認されないことを世界に示すものです。」と述べている。現在ヨーロッパでは、スウェーデン、ポーランド、ルーマニア、ブルガリアで毛皮飼育を廃止する動きが進行している。また市民イニシアチブによる毛皮取引を禁止のための署名は150万を超え、EU全域にわたり毛皮取引が禁止される日も近い可能性が出てきている。アパレル産業は、動物性素材からそろそろ手を引くべき時が来ている。ファッションのために動物の犠牲が許されない時代なのだ。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article10月21日【アニマルウェルフェアが実現した未来を考える】無料セミナー Next ArticleアニマルライツチャンネルVol45[動物愛護法勉強会] 2023/09/29