2024年2月9日—ファー・フリー・アライアンス(毛皮に反対する国際連盟)は、イタリアの大手ファッションブランド、マックスマーラに対し、競合他社(グッチ、ヴェルサーチェ、アルマーニ、プラダ、ヴァレンティノ、ドルチェ&ガッバーナ、その他多数)が導入しているファー・フリー・ポリシーを採用するように促すグローバル・キャンペーンを開始しました。このキャンペーンは、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリのファッション・ウィーク期間中に実施されます。35カ国50の動物保護団体の連盟であるファー・フリー・アライアンスの広範なネットワークを活用し、マックスマーラへのキャンペーンは、おそらく史上最大の企業への毛皮反対キャンペーンとなり、数万件のメール、電話、ソーシャルメディアの投稿が行われる見込みです。2018年9月、ファー・フリー・アライアンスは世界中のサポーターに対し、毛皮を使用しないようプラダに問い合わせてほしいと呼びかけました。このイタリアの高級ブランドはその声に耳を傾け、ステークホルダーの価値観の変化に応え、翌年にファー・フリーとなりました。ファー・フリー・アライアンスは、グッチ、アルマーニ、ヒューゴ・ボス、その他多くのブランドとも協力し、毛皮を使用しない方針を発表しました。現在、1500以上のブランドや小売業者が、ファー・フリー・リテーラー・プログラムに参加し、ファー・フリーを宣言しています。マックスマーラにEメールを送り、動物への思いやりを伝え、ファー・フリーへの転換を求めましょう! マックスマーラのソーシャルメディア(Facebook、Instagram、X(Twitter))にコメントをしてキャンペーンを支持してください。このグローバルキャンペーンは、主要ブランドであるマックスマーラだけでなく、マリーナ・リナルディ、スポーツマックスなど、いまだに動物の毛皮を使用しているブランドを含む、マックスマーラ・ファッショングループ全体を対象としています。現在、マックスマーラの商品の中には、ミンクの手袋、キツネの毛皮のカフス、アライグマのチャーム、毛皮をあしらったフードなどがあります。毛皮工場では、野生の動物たちは一生を金網のケージの中で過ごし、自然な行動をとる自由を奪われ、最期はガス処理もしくは肛門から電気を流して殺されます。野生では、捕獲者が取りに来るまで水も食べ物も与えられず、何日も罠につながれて、逃げ出そうと必死になり、自分の手足を食いちぎってしまうことがしばしば起こります。また、毛皮生産は環境破壊にもつながっています。毛皮工場や皮なめし工場は土壌や水域に極めて有害で、廃棄物や有毒化学物質を周囲の環境に垂れ流しています。野生動物を捕獲する罠は無差別で、絶滅危惧種や人のペットなど、対象外の動物にも重傷を負わせてしまったり、殺してしまうことも多々あります。つまり毛皮産業は環境にとって悪夢なのです。多くの消費者が毛皮取引に関わりたくないと考えている昨今では、大手ファッションブランドは毛皮の使用を禁止する方針を発表してその声に答えています。動物虐待や環境・公衆衛生へのリスクを理由に、ヨーロッパ中の20カ国が毛皮の生産を禁止しています。また、イスラエル、カリフォルニアやアメリカの14の都市では、より人道的なマーケットを作り、イノベーションを促進するために、毛皮の販売を禁止しています。ファー・フリー・アライアンス会長のヨー・ヴィンディングは「マックスマーラが古臭く残酷な毛皮貿易を支援していることは、彼らが時代遅れで動物の苦しみに無関心であることを示しています。マックスマーラは、毛皮を使用しない同業者に加わり、利益よりも思いやりを選ぶべきです。」と述べていますアニマルライツセンター代表の岡田千尋は「多くのアパレル企業がエシカルに生き残りをかける中で、マックスマーラが毛皮という最もわかりやすくアンエシカルで残酷なファーを廃止できないのはなぜなのか、不思議でなりません。早急な決断が求められます」と発言しています。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article"けが人の情報は入っていない":無視される動物たちの悲劇 Next Article動物を景品に使わないで 糸満市長へ要望 2024/02/09