殺すより残酷?アンゴラ製品の生産方法

アンゴラ ウサギアンゴラ製品はウサギを殺してないから大丈夫?

毛足の長い柔らかなアンゴラウサギの毛から生産されるアンゴラはセーターや帽子、手袋など冬物の衣料に多く使われています。
「アンゴラ製品なら毛皮と違って皮を剥ぐわけではないし、ウサギを殺してないから残酷ではない」多くの人がそう考えてきました。
しかしアンゴラの生産過程を知れば、もうアンゴラ製品に魅力を感じる人はいなくなるでしょう。
アンゴラはその90%が中国で生産されています。動物福祉に基づいた罰則も規則も無いため、ウサギの扱いは実に荒っぽく残酷です。

激しい痛みをともなう残酷な毛の採取

アンゴラウサギから毛を取る際に、ウサギの前足と後ろ足をひもできつく縛って限界まで体を引っ張っり、作業台に括り付け、乱暴にその毛を手作業でむしり取ります。ウサギは声帯を持たないため本来は鳴かない動物です。声帯の無いウサギがあげる悲鳴、それは痛みと死の恐怖からくる断末魔です。毛をむしり取られる度にウサギはのどの奥からしぼり出すように「ギャー」という悲鳴を何度もあげていますが、作業はおかまい無しに続けられます。毛をむしり取られて剥き出しになったウサギの皮膚は真っ赤に腫れ上がり、表情は恐怖と苦痛でゆがんでいます。あまりの恐怖と痛みによるショック状態から食べる事も飲むこともできなくなるほどです。衰弱したウサギは頭を支えることすらできずにうなだれ、棚にずらりと並んだ不衛生な金属製のケージの奥にただ脅えてうずくまるのです。

アンゴラ うさぎ刈り取るという作業もまたウサギにとって過酷です。やはり前足を縛り、耳を引っ張って頭を固定し、限界まで体を伸ばして乱暴に刈るのです。あるいは前足を縛って宙づりにされ、ぶら下がったウサギは苦しみと恐怖でもがくのです。そして鋭利な刃物は必ずウサギのデリケートな皮膚を傷つけます。

この恐ろしい激痛を伴う作業は約3ヶ月ごとに行われます。毛が生える度にこの作業が繰り返され、2年から3年後にはウサギは逆さまに吊るされて喉を裂かれ、肉として売られます。

ウサギって感情が無いようにみえるけど?

ウサギは犬や猫ほどの大きな表情の変化が無いため無感情な動物と思われがちですが、感情の無い動物などいません。ウサギもまたそれぞれに個性があり、豊かな感情と愛情を持った動物です。ウサギたちに注意深く接していれば、豊かな表情の変化に気づく事ができます。また、家畜やペットとして人間社会で飼われている多くのウサギは野生の穴ウサギの改良種で、この穴ウサギは地中に複雑な巣穴を掘って集団で生活をしている社会性の高い動物です。

アンゴラをめぐる大手アパレル産業の動き

アンゴラの残酷な生産過程が明らかにされると、大手アパレルが次々とアンゴラの販売を中止しました。

  • ■バナナリパブリックやオールドネイビーを傘下におくGAPは動物の倫理的扱いの取り組みからアンゴラの扱いを停止しています。
  • ランズエンドも2013年から商品にアンゴラを一切使用しない事を決定、今後も販売の予定は無いとしています。
  • エディー・バウアーは現在はアンゴラは使用していません。
  • カルバン・クラインも現在はアンゴラは使用していません。
  • H&Mは飼育環境が良好な農場でのアンゴラの毛の使用しています。
  • フォーエバー21はブラシで採取された毛の使用をそれぞれ認めています。
  • ZARAを持つインディテックスグループは2015年2月アンゴラを使用しないことを発表しました。
  • ​■GUESSが2016年2月にアンゴラを使用しないことを発表しました。

 

アンゴラ うさぎ消費に責任のある時代に

ウール、カシミヤ、ダウンなど、動物性の素材でつくられた製品はたくさんあります。大量生産や流通の過程では動物の福祉などほとんどなく、必ずといってよいほど動物の痛みと犠牲があります。苦痛と恐怖を伴う毛の採取が何度も繰り返され、残酷な死で短い一生を終えるのです。
消費に責任のある時代です。動物性の製品にステイタスを求める事は終わりにしましょう。
動物の大量な犠牲を終わりにするために。
 

中国 アンゴラファーム動画

※注意※
上記の通り、とても苦しむ姿が映し出されています。これは真実です、真実を知って下さい。

 

 

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