世界最大の生贄 ネパールのガディマイ祭が2014年再び行われようとしている

ネパールのヒンズー教の1宗派であるガディマイ寺院で、「ガディマイ祭り(Gadhimai)」が2009年に行われ、約20万頭以上の動物が無残な方法で殺された。
この世界で世界で最も非人道的な生贄祭りは5年毎に行われる。
そして2014年今年の11月に、再び行われようとしている。

ガディマイ祭りとは

由来

ガディマイ寺院は、ネパールの首都カトマンズから160キロ南に下ったバラ地区Bariyarpurにある、ヒンズー教の女神の力を信じているとされる寺院だ。インドとの国境付近だ。

この非人道的な生贄祭りは、約260年前に始まった。
約260年前、この地の地主であったBhagwan Chaudharyが Makwanpur fort刑務所に収監されたのが始まり。
投獄されている間、彼は、Gadhimaiに血犠牲を払えば、彼のすべての問題が解決されるだろうと考えた。
刑務所から釈放されるとすぐに、体の5つの部位から採った血を使った儀式で宗教治療を行う術者Dukha Kachadiyaから助言を受けた。
光が陶器の壺の中に現れ、その血なまぐさい儀式が始まったといいます。※1

このガディマイ寺院は、女神カーリーの姉妹であるガディマイが願いを果たし、幸運と繁栄を占う力を持っていることになっています。何事も、ただでは受けとれるものはなく、なにかのお返しを得るためには特定の義務を果たさなくてはならない という教えをしているという。その義務というのが、数十万の動物の犠牲 と解釈されている。

信者たちは、MERA(宗教儀式)の数週間前にこの地に到着し、収穫後の田んぼにテントを立てて野宿を始める。
その時すでに、信者たちは、生贄になる動物(水牛、豚、ハト、ヤギ、羊)を連れている。
彼らの多くは家族でこの儀式に参加するために長距離を移動してきており、また、珍しいイベントを見るためにインドの国境を超えてきている人も多い。
この儀式は、動物福祉の問題だけでなく、彼らの家系を圧迫するという問題ももっている。ほとんどの家族は大変貧しく、不用意に1ルピーを使うこともまかりならないような状態だ。彼らはこの儀式のために動物を購入し、借金を抱える。
牛を犠牲にしないと言われるヒンズー教であるが、このガディマイ祭りでは、水牛がもっとも徳が高い生贄として重宝されるため、巡礼者が何千もの水牛を連れてくる。
連れて来られた数千の水牛は、サッカーグラウンド2個分ほどの大きさの囲いの中に閉じ込められる。この時彼らはまだ自分たちの運命を知らないだろう。この囲いの中には、日よけになる影もなく、水牛には水も餌も与えられないまま、祭りの儀式の時を待つ。そして多くの水牛が、長旅の中での疲労と、飢餓と、脱水により、死亡してしまうのだ。

※1 由来がの意味を理解が出来ません、由来の意味を理解されている方がおりましたら、ご享受いただければ幸いです。

ヒンズー教の中でも特異な1宗派

由来をご覧いただきお分かりいただける通り、この祭りはヒンズー教の伝統行事というよりは、一地域の特異なイベントである。
多くのヒンズー教は、人にも動物にも慈悲深い。

ヒンズー教は、生き物を殺害することを是認しないとともに、The Nepalese Hindu Forum UK(英国ネパールヒンズーフォーラム)は動物の犠牲に完全に反対します。
どのような宗教であっても、その名のもとに純真な動物に対し、このような冷酷で、野蛮な犠牲を強いることは、どのような場所でもあってはなりません。
– Surya Upadhya会長

儀式で行われること

儀式の日が来ると、ひとつの巨大な囲いに入れられている数十万の動物たちは、殺される。
200人以上の殺害するための男たちが、囲いの中に入り、剣を振り回す。
水牛は、意識がある中で、首を切り落とされている。斬首は、容易な方法ではない。殺すまでに、何度も突き刺している様子が報告されている。さらに、一部の報告では、最初に足首の腱を切られ、立てなくしてから首を切っていることも報告されている。
すべての動物は、周りで動物たちが惨殺されるさまを見なくてはならない。水牛だけでなく、すべての動物が、酷いストレスと恐怖を味わいながら、ひどい方法で殺されていく。

儀式が続く理由

この儀式が続く本当の理由はやはり金銭的なものだ。
この儀式に対し、ネパール政府は多額の援助を行っている。
2009年には、32,000ルピーを支払った。
世界中の動物福祉団体は、ネパール政府に対し、この援助を今後一切行わないよう求めている。

さらに、動物の死体は一部は埋葬されるが、その他は肉として、革としてなど、売られていく。その多くはインドに流れているという。
この祭りを通して5億円近くの金が儲かるそうだ。

アクション

私たちはこの世界最大の非人道的儀式に対し、ネパール政府が資金を提供しなくなること、殺害時の福祉が大幅に改善すること、そして、今後行われなくなることを望み、世界的な反対運動に参加している。
皆さんの意見、反対の声をあげてください。

1:ネパール大使館に対し、政府はガディマイ祭りに資金を提供しないよう、意見を送って下さい。
アクション日は、2014年10月11日です。ご協力お願いいたします。

2:Compassion for world farmingと現地の動物福祉団体が行う署名に賛同して下さい。
※英語です。右側のフォームに、名前 性 国 メールアドレス を入力し、「Submit」ボタンを押して下さい。

3:このガディマイ祭りとその反対運動を、シェアし広めて下さい。

写真

※コピーライトは「rpd1001 on Flickrに」あります。写真を使用する際は、必ず©rpd1001 on Flickrと明記して下さい。
https://www.flickr.com/photos/rpb1001/sets/72157622780160303/

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