ガディマイ祭りとは
由来:
ガディマイ寺院は、ネパールの首都カトマンズから160キロ南に下ったインドとの国境付近バラ地区Bariyarpurにある、ヒンズー教の女神の力を信じているとされる寺院だ。
約260年前、この地の地主であったBhagwan Chaudharyが Makwanpur fort刑務所に収監された。投獄されている間、彼は、Gadhimaiに血犠牲を払えば、彼のすべての問題が解決されるだろうと考えた。
信者たちは、儀式の数週間前に、生贄になる動物(水牛、豚、ハト、ヤギ、羊)を連れてきて野宿をはじめる。彼らの多くは家族でこの儀式に参加するために長距離を移動してきており、また、珍しいイベントを見るためにインドの国境を超えてきた人も多かった。
ほとんどの信者は貧しいにもかかわらず、この儀式のために動物を購入し、借金を抱える。連れて来られた数千の水牛は、サッカーグラウンド2個分程の大きさの日よけもなく水も飲めない囲いの中に閉じ込めらたまま、祭りの儀式の時を待つ。多くの水牛が、長旅の疲労と、飢えと、脱水により、死亡してしまう。
儀式で行われること
儀式の日が来ると、ひとつの巨大な囲いに入れられている数十万の動物たちは、殺される。
200人以上の殺害するための男たちが、囲いの中に入り、剣を振り回す。
水牛は、意識がある中で、首を切り落とされている。斬首は、容易な方法ではない。殺すまでに、何度も突き刺している様子が報告されている。2009年の報告では、最初に足首の腱を切られ、立てなくしてから首を切っていることも報告されている。
すべての動物は、周りで動物たちが惨殺されるさまを見なくてはならない。水牛だけでなく、すべての動物が、酷いストレスと恐怖を味わいながら、ひどい方法で殺されていく。
2009年には、ネパール政府は32,000ルピーの援助金を支払い、さらに動物の死体は一部は埋葬されるがその他は肉や革として売られ、その多くはインドに流れていたという。結局この祭りを通して5億円近くの金が儲かったと考えられている。
アクション
私たちは動物福祉団体はネパール政府に対し、下記を要望した。
- ガディマイ祭での生贄の儀式の中止
- ガディマイ祭への政府の資金提供の中止
- 犠牲になる動物の数を大幅に減らすこと
- 動物を殺害する場合は、必ず麻酔で意識を喪失させてから行うこと
- 祭りまで動物を保管している間、動物に餌と水を毎日与えること
- ガディマイ祭りへの20才以下の子供の参加の禁止
- 殺害をする人の福祉的な殺害方法のトレーニング
成果
今回は、海外の団体を中心に、アニマルライツセンターを含めた22カ国の共同キャンペーンが行われ、それにより下記の成果が見られた。
- ネパール政府は公的な資金を提供しなかった
- インド政府は国境警備を行い、数千万の動物がネパールに渡ることを防いだ
- 5年前と比較すると少なくとも75%に動物の犠牲が減った
- 現地の動物権利団体により代わりに耳を少しカットすることで代用する方法が提示することで300の水牛が救われた
- ネパール政府は初めてアニマルウェルフェアの問題に言及した
- ネパール政府は、動物の数を減らすことを目的として、動物の感染症予防についての法律を適応すると発表した
- インドは、祭りまで動物をネパールの国境を超えて輸送することを禁止した
- 祭りの前に肉や皮の購入がキャンセルされたことにより水牛の犠牲数が減った
- 写真撮影を政府が禁止したが、多くのジャーナリストが駆けつけ多くの写真を撮影し報道したことで、さらなる圧力がかかっている
5年後のために
5年後、再びこの悲劇が怒らないため、ネパール政府に意見を届けてください。
ネパール大使館
〒153-0064 東京都目黒区下目黒6丁目20−28
03-3713-6241