2024年5月28日、糸満ハーレー行事委員会はアヒル取り競争の実施を決定したと報じられました。
糸満ハーレー行事委員会は、アヒルの扱いについての周知徹底を行うことや参加時の同意書を取るなどが行われるようですが、これまでも行われていたことでもあります。糸満ハーレー行事委員会に提出した要望書についてはこちらから記事を読んでいただけますが、外部からの要望は特に考慮されなかったようです。
そしてなにより、どんなに丁寧に扱うとしても、泳いだこともない海にアヒルを放ち、大勢の人間が追いかけ回すという行為には代わりがありません。
アヒルは明確に愛護動物であり、恐怖を与えることも動物虐待であると環境省は定義しています。たしかに動物を利用した娯楽は簡単に人の目を集めますが、教育上悪影響であり、命の尊厳や倫理を無視した娯楽を早急に見直していただきたいと思います。
アヒル取り競争は神事や伝統とは言えないということも、「糸満の歴史と文化研究会」により明言されているところであり、娯楽であることからも、継続は再考いただきたいと考えています。
なお、一部報道には、動物保護団体と糸満ハーレー行事委員会が”対立”しているというように無用に煽った記事がでていますが、アニマルライツセンターの意図するものでも、そのような行動を取ることもありません。私達は糸満ハーレー自体には一切の反対をしておらず、生きた動物の利用が動物を苦しめるために、それを指摘しているに過ぎません。