2017年に通報を受けて以来、調査と改善の要望をしていた千葉県館山市運営の城山公園にいる猿2頭のうち、一頭の環境が昨年7月に改善したことを報告します。元の環境はこちらのページをご覧ください。今回環境が改善したのは、よりひどい折に閉じ込められていたランちゃん。もともとは地面もない檻に、たった一枚の板とたった一本の丸太があるだけの環境に1993年生まれのメスのランちゃんが閉じ込められていました。国内には昔、公営の娯楽施設が少なかった頃に建てられたまま廃れていき、取り残された猿の施設が多数残っていますが、その中でも最も劣悪なものと言える環境でした。この中に実に30年、閉じ込められていたのです。アニマルライツセンターからの働きかけだけでなく、多くの人々からの声が届き、提案通り隣りにあった、過去にクジャクバトが入れられていたエリアを改造して移動してもらうことができました。新しい環境(下の写真)では、まず地面があり、小屋があり、はしごがあり、渡り木が多数あります。そして以前の面積の数倍あります。新しい環境天国になるわけではありませんが、らんちゃんにとって、とてもとても大きな改善でした。もうすぐ寿命を迎えます。死ぬ間際にようやく、本当にようやく、地面を歩き、雨風を防げる場所で眠り、より多様な動きができるようになったのです。改善をしてくれた館山市を高く評価し、また感謝します。また、この問題に気が付き通報してくださり、継続して尽力してくださった方と、意見を届けてくださった多くの方々に心から感謝します。ジョーちゃんは以前と同じ檻にいます。しかし犬小屋が入るなど、多少の改善が見られています。引き続き、みなさまの心をかけてくださいますよう、お願いいたします。続報:更に改善しました!クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article屠殺を題材にした作品が映画賞受賞 Next Article米国農務省、屠畜場での監査記録をウェブサイトにて公開 2022/01/10