2016/3/17、米国のシーワールド(SeaWorld Entertainment, Inc. (NYSE: SEAS))は、シャチの展示、繁殖は現在飼育している世代で終了することを米国動物福祉団体HSUSと共同で発表しました。 シャチを野生から連れてこないことは当たり前ですが、他の水族館から連れてくることも、繁殖も終了することを宣言したのです。また、現在のようなシャチのショーは段階的に廃止し、今後はシャチの自然な行動に焦点を当てた展示に切り替えていくと発表しました。現在このシーワールドはサンディエゴ、サンアントニオ、オーランドにありますが、まずサンディエゴでのショーを終わりにし、翌年サンアントニオ、そして2019年にはオーランドでのショーを終了させます。 さらに、シーワールドは海洋生物の救助とリハビリテーションに力を入れ、クジラやアザラシの商業的殺害とフカヒレ漁の廃止に向け、これらのキャンペーン等に対して5000万ドルの資金的今日を行うことを約束しています。米国に水族館はすでに日本とは全くことなる性質を持っています。 上記のように海洋生物の保護や、リハビリテーション、野生に還すことに大きな労力を払っているのです。 日本のように未だに野生から貴重な海洋生物を捕獲したり、人間が楽しむだけのショーに力を入れたりはしなくなっています。また、学習する場所であるという存在意義を果たそうと(それが可能かどうかはともかく)少なくとも努力をしていますが、日本では驚くべきことにその動物種名すら記載していないような水族館も存在するのです。日本国内での捕獲は学術目的以外は禁止だが、この学術目的の中に水族館が度々入ってくるのです。米国シーワールドはシャチは40年近く野生での捕獲はしていません。 今後日本でもシャチの新たな導入は決してあってはならない、これは世界の流れです。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article動物園の霊長類 Next Article武蔵野美術大学課外ゼミ - 鳥を殺してカレーを作る 2016/03/17