下記のリストは、2018年から2019年9月27日までに水族館で死亡したイルカたちのリスト(把握できているケースのみ)です。多くが繁殖個体であり、1頭のイロワケイルカ以外、3歳以内、多くが赤ちゃんのうちに死亡しています。これはこれまでの水族館の歴史の間中繰り返されてきていることです。強い生存能力を持つ野生のイルカたちは、不幸なことに死ぬまでの長い年月の間に何度も何度も、子供を失い続けているのです。繁殖は、動物たち自身のためではなく、人間が楽しみお金を儲けるために繰り返されます。中にはほんの数例、長く生きる動物もいますが、多くが死んでいくのです。イルカは何百、多ければ千もの仲間と群れを作り、仲間とともに協力し合いながら子育てをし、広い海を大いに運動し、深く潜り、探索欲求を満たし、喜びあいながら社会性と生存能力をつけます。それが水族館の狭く無機質で浅く、労働まで伴うプールでは、一切できません。そしてこれだけ死んでいくからこそ、水族館はなんとしてでも、自然保護に反していようと、動物園水族館協会から抜けるという恥ずべき行動に出たしても、野生からイルカを生け捕りにしたくてたまらないのです。個々に感情を持ち、社会性を持ち、自然の中でその動物らしい生き方が必要である動物を、一時の娯楽、または商売に利用することはもはや許される時代ではなくっています。リストをよくご覧ください。そして一頭一頭、また死んだイルカの親の苦しみ、無念さ、絶望を想像してみてください。 2018年1月9日 新江ノ島水族館 ハンドウイルカ 「ミル」6日の朝に突然体調を崩して死亡(3歳メス、父親パル、母親ミュー) 繁殖2018年4月21日 浅虫水族館 ハンドウイルカ 「ミライ」4月に入ってから体調を崩して死亡(推定13歳オス、2008年12月20日に搬入) 野生から捕獲2018年5月22日 太地町立くじら博物館 ハナゴンドウ 「ニール」の赤ちゃん死亡(メス) *同館では2018年4月までの1年間に17頭のイルカが死亡している。 繁殖2018年5月27日 新江ノ島水族館 オキゴンドウ 「セーラー」体調を崩して死亡 野生から捕獲2018年6月26日 横浜・八景島シーパラダイス イロワケイルカ 「スカイ」食欲が低下した6日後死亡(オス、2013年6月15日鳥羽水族館生まれ) 繁殖2018年7月12日 上越市立水族博物館うみがたり ハンドウイルカ 「サシャ」感染性肺炎による敗血症。解剖により呼吸器や消化器に色や形状の異常が確認された。(推定8歳メス) 野生から捕獲2018年8月13日 和歌山県アドベンチャーワールド カマイルカ 赤ちゃん、8月8日に生まれて5日後に死亡 母親が育児行動に至らず人工保育用プールで人工乳を与えられていた 繁殖2018年8月18日 うみたま体験パークつくみイルカ島 ハンドウイルカ 「メイ」の赤ちゃん 、5時間の難産の末に死産 繁殖2018年8月18日 仙台うみの杜水族館 ハンドウイルカ 「フラン」 8月15日より体調を崩し、3日後に死亡 出自:不明2018年10月 太地町立くじら博物館 台風の影響でイルカ4頭が死亡 野生から捕獲2019年1月 もとぶ元気村 ハンドウイルカ 「サン」死亡(2歳4ヶ月、母親シュガー) 繁殖2019年1月18日 和歌山県アドベンチャーワールド ハンドウイルカ 赤ちゃん、1月17日に生まれて翌日に死亡 繁殖2019年1月22日 新江ノ島水族館 ハンドウイルカ 「パーシー」死亡(1歳半、母親シリアス、2017年5月7日生まれ) 繁殖2019年1月24日 仙台うみの杜水族館 イロワケイルカ 「ツバサ」1月22日に体調を崩し、2日後に死亡(5歳オス、2013年5月29日マリンピア松島水族館生まれ) 繁殖2019年2月22日 和歌山県アドベンチャーワールド オキゴンドウ 赤ちゃん生後9日で死亡 授乳が確認できず人工ミルクを与えられていた(2019年2月13日生まれ) 繁殖2019年3月4日 青森県営浅虫水族館 ハンドウイルカ 「さくら」死亡 白血球数の異常が度々見られた(推定13歳メス、2009年10月16日に搬入) 野生から捕獲2019年3月10日 上越市立水族博物館うみがたり ハンドウイルカ 「アルク」死亡 2018年12月中旬からエサを食べなくなっており、すい臓に病変が見られた(推定7歳メス) 野生から捕獲2019年4月3日 いおワールドかごしま水族館 ハンドウイルカ 「チーク」食欲不振の後死亡 細菌感染症の疑い(推定17歳) 野生から捕獲2019年5月29日 マクセルアクアパーク品川 オキゴンドウ 「イシュト」5月23日に体調を崩し、6日後に肺炎で死亡(オス) 野生から捕獲2019年7月30日 京都水族館 ハンドウイルカ 「マリア」 体調を崩して死亡(メス) 出自:不明2019年8月10日 仙台うみの杜水族館 イロワケイルカ 「ボン」 8月9日体調を崩した翌日に死亡(21歳オス、1998年にマリンピア松島水族館生まれ 2015年に仙台うみの杜水族館へ) 繁殖2019年8月24日 鳥羽水族館 イロワケイルカ 赤ちゃん、生後2ヶ月で死亡 血中の中性脂肪値が高くなる脂質異常症が死因とみられる(2019年6月生まれ、父親カイ、母親ステラ) 繁殖2019年9月3日 新江ノ島水族館 ハンドウイルカ 「ピック」 死亡 死亡原因未発表(11歳メス、2008年6月新江ノ島水族館生まれ) 繁殖リスト:Mibu Akiko 水族館が癒やしを感じられる場所だと感じているのは、一部の利己的な楽しみを追求する人間だけです。水族館や動物園、または野生個体のペット飼育の多くは、動物たちにとって罠にかかった状態で生き続けるということです。 楽しさから正しさへ水族館に、決して、行かないでください。勇気を持って、ボイコットしてください。広い海、狭いプール イルカは向こう側=海の動物ですクリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article被災した一頭の豚をめぐる声に向けての声明 Next Article動物たちの苦しみをなくしたいと思ってくれた方へ 2019/09/28