まさに奴隷船、過酷な長期間にわたる長距離輸出が変わり始めている。長らく世界中で生体輸出の反対運動が展開されてきた。その成果が2022年以降、つぎつぎに出てき始め、昨年はイギリスが輸出禁止を法的に決めるという画期的な動きにつながった。日本を含め、長距離輸送は世界中でたくさん行われているが、その変化がようやく始まったのだ。EU加盟国の共同声明 動物福祉に関する共同声明(2022年): ドイツ、オランダ、ルクセンブルク、スウェーデン、ベルギーの5カ国は、特定の輸出の禁止とEUの輸送に関する法律の抜本的な改善を求める共同声明に署名。ルクセンブルク 第三国への生体輸送禁止(2022年): 2022年3月より、ルクセンブルクは食肉処理を目的とした第三国への生体家畜の輸送を禁止。 ニュージーランド 生体輸出禁止(2023年): ニュージーランドは、動物福祉上の懸念から、2023年に生体家畜の輸出を全面的に禁止ブラジル 生体輸出の裁判所命令による停止(2023年): ブラジルの裁判所は、国内全港での生体家畜の輸出を禁止する判決を下した。ただし、この決定は上級裁判所での審査待ちであり、最終的な結果は未定。イギリス 輸出禁止の法制化(2024年): 2024年5月、イギリスは動物福祉(家畜輸出)法を施行し、食肉処理や肥育を目的とした生体家畜の輸出を禁。オーストラリア 羊の生体輸出禁止(2028年までに): オーストラリア政府は、2028年までに食肉処理を目的とした羊の生体輸出を段階的に廃止する計画を発表。日本では牛の長距離輸送が行われ続けている。船で北海道から沖縄まで輸送されるなんてことも日常だ。これらについて、なんの規制もなく、またなんの改善もない。唯一の今年の改善は、郵便局が愛護動物の輸送を廃止したことだ。課題は山積みだが、声を上げることでだけ、変化を起こすことができる。 クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます) Facebook クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X Share This Previous Articleフォアグラ輸入量1万キロを下回る。フォアグラは終わりの時代。代替も多数 No Newer Articles 2025/05/08