2021年6月4日、ネバダ州では州内で販売される卵・卵製品は、卵がどこで生産されたかに関係なく、ケージのない施設からのものであることを要求する法律が可決された。ここの「卵製品」とは他の原料が混ざっていない液卵・粉卵や調理されたものも含まれる。(今回の法律の内容は、3000羽以下の農場に関しては適用されないという例外はある。)ネバダ州には商業規模の卵生産者はなく、事業を立ち上げる可能性もあまりないと思われているが、2022年7月より、一羽あたり929cm2以下の利用可能な床面積の中に閉じ込めることが禁止される。2024年1月以降は、州内でケージ飼育も禁止される。ケージフリーであっても最低限、爪を引っ掻く場所、止まり木、巣箱、砂浴び場を含む、鳥が自然な行動をとれるエンリッチメントを要求する。更にユタ州などと同じように1羽あたりの利用可能な床面積は最低929cm2であることが求められる。(エイビアリーなどの複階層ではなく)上下に自由に移動できない1階層だけの環境では最低1394cm2/羽の床面積が求められる。これら二段階の条例が守られているかを確認するために、行政は農場や企業の通常の営業時間中に、その現場に自由に立ち入ることが許される。そして、州内で販売される卵・卵製品も以上の二段階の飼育条件を満たしていることを、州の農務省から承認を受けることが求められる。この法案は「市民の健康と福祉を保護し、食品の安全を促進し、動物福祉を前進するために必要」だと書かれている。更に、この法案には、地方自治体などがより厳格な独自の動物福祉規則を採用・実施することは妨げないとも明記されている。アメリカでケージ卵の販売を禁止するのを決定した州は、これで7つめだ。マサチューセッツ州、カリフォルニア州、ワシントン州、オレゴン州、ミシガン州、コロラド州、そしてネバダ州。ユタ州はケージ飼育は禁止しているが、販売はまだ禁止していない。ロードアイランド州はバタリーケージは禁止している。いっぽう日本は今も、卵の100%近くがバタリーケージ卵。日本で普通に卵を買うということは、違法になるほど酷い動物の扱いを金銭的に応援しているということだ。卵は人間にとって不健康であるにもかかわらずだ。https://www.leg.state.nv.us/App/NELIS/REL/81st2021/Bill/8022/Overviewクリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Articleイスラエル、毛皮販売を禁止:国としては世界初! Next Article神奈川県「オーガニックグリル鵠沼海岸」と「Restaurant coa」はケージフリー 2021/06/15