世界75か国95の団体が参画する国際的な動物保護連盟オープン・ウィング・アライアンス(OWA)は、キユーピー株式会社がケージフリーの卵調達に取り組むことを約束したことを祝っています。マヨネーズで世界的に知られる日本の多国籍企業、キユーピー株式会社がケージフリー卵の調達に取り組むことを受け、本日、75カ国95団体で構成される世界的な動物保護連合、オープンウイング・アライアンス(OWA)は、動物たちのための前進を祝います。キユーピーの誓約では、2027年までにグローバルで調達するマヨネーズに使用するケージフリー卵の調達比率を3%から10%に引き上げ、さらに日本国内では2030年までにキユーピーマヨネーズに使用される卵の20%量をケージフリーに切り替えるというものです。日本国内でのケージ飼育からの脱却を支援するため、キユーピーはケージフリー・クレジットとしても知られるインパクト・インセンティブの利用を検討しています。キユーピー株式会社は声明の中で「日本における鶏卵加工業界のリーディングカンパニーとして、2030年までにキユーピー マヨネーズに使用する卵の20%にあたる量の国内のケージフリー飼養卵を調達し、ケージフリー飼養卵の普及に努め、国内生産者のケージフリー飼養の拡大を支援していくとともに、市場創りと拡大にも取り組んでいきます。」と述べています。今回の発表は、キユーピーがグローバルな公平性を実践し、欧米地域だけでなく、特に日本本国からケージ飼育を撤廃するよう求めた世界的な消費者の圧力に続くものです。このキャンペーンには、消費者主導の抗議行動、現地でのアクション、そして50,000人近くの顧客による署名が含まれます。「キユーピーは、日本のみならずアジア全域で最も影響力のある企業のひとつであり、毎年40億個以上の鶏卵を日本で調達している中で、地元の卵生産者がケージフリー卵生産に取り組み、それを拡大するのを支援する積極的な姿勢を示しています」と、OWAのシニア・グローバル・コーポレート・キャンペーン・マネージャーであるジェニー・ハンターは述べています。「この世界的な進展は、崩壊した食糧システムを修復し、何百万羽もの採卵鶏の生活を改善するための重要な一歩です。世界中の鶏卵サプライチェーンからケージを撤去する企業が増えるにつれ、ケージは過去のものとなりつつあります。」 またOWAの日本の構成団体である認定NPO法人アニマルライツセンター代表理事岡田千尋は「OWAに参加する日本の団体として、また2016年からキユーピーと対話を行ってきた動物保護団体として、厳しい日本市場においても、キユーピーがケージフリーに積極的に取り組んでくれたことを大変嬉しく思います。今回の決定は、鶏をケージに閉じ込めない未来への重要な一歩です。キユーピーからマヨネーズや卵製品を調達している日本中の食品会社が、ケージフリーへの移行を加速させることを願っています。」と称賛しています。キユーピーは日本で調達される卵の約10%を使用しており、世界的にも有数の卵調達量を維持する企業であり、世界的な卵市場でリーディングカンパニーになることを目指しています。世界のケージ飼育の鶏の60% 以上がアジアに集中しており、キユーピーのこの画期的な取り組みは、この重要な地域でケージ廃止が進む兆しを示しています。現在までに、OWAは、ユニリーバ、KFC、ピザハット、タコベル、パパジョンズ、バーガーキング、ポパイズ、クリスピー・クリーム、ネスレ、アルディ、クラフト・ハインツといった大手多国籍企業を含む2,620社以上の主要食品企業から100%ケージフリー卵の使用を約束させています。ケージシステムは、採卵鶏にストレス、生殖器の病気、骨折や脱臼、骨粗鬆症など多くの病気を引き起こします。消費者の意識は急速に高まり、世界では法的禁止措置や企業の取り組みも進み、ケージフリーが新たな業界標準になりつつあります。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article動物愛護法改正に関する政党アンケート回答を公開 Next Article11月14日Instagramライブ【一番苦しんでいるケージ飼育の鶏たち】 2024/10/30