鶏肉は消化器がんによる死亡リスクを高めるか? 

論文概要

 

背景: 鶏肉はイタリアおよび世界で最も広く消費されている肉類の一つであり、比較的手頃な価格で入手できることがその理由となっている。本研究は南イタリアにおける人口ベースの前向きコホート調査で、肉類摂取が消化器がん及び他の疾患による死亡とどのように関連しているかを検証した。

方法: MICOLおよびNUTRIHEPのコホート調査から参加者4869名に関するデータを収集した。食品・飲料の摂取量に関する情報はEPIC質問票を用いて収集した。データ分析のため週当たりの肉類摂取量を4つのレベルに分類し、全ての肉類を含む総摂取量については <200g、201-300g、301-400g、>400g の4群、赤肉の摂取量については <150g、150-250g、251-350g、>350 の4群、鶏肉の摂取量については <100g、100-200g、201-300g、>300g の4群にそれぞれ分類した。統計解析にはCox比例ハザード回帰および競合リスクモデルを用いた。

結果: 鶏肉の摂取量に関する分析では、摂取量が週300gを超える人では100g未満の人に比べ、全死因での死亡リスクが27%高くなっていた [HR 1.27; 95% CI (1.00; 1.61)]。消化器がんに限ってみると、鶏肉の摂取量が週300gを超える人では、死亡リスクの部分分布ハザード比は2.27となり [95%信頼区間(1.23; 4.17)]、特に男性では2.61 [95%信頼区間(1.31; 5.19)] まで上昇していた。

結論: 鶏肉の摂取量が週300gを超える人では、全死因および消化器がんによる死亡リスクが統計的に有意に高まることが明らかになった。この死亡リスクは女性に比べて男性で高かった。

 

原文タイトル:Does Poultry Consumption Increase the Risk of Mortality for Gastrointestinal Cancers? A Preliminary Competing Risk Analysis

論文著者:Caterina Bonfiglio, Rossella Tatoli, Rossella Donghia, Pasqua Letizia Pesole, Gianluigi Giannelli

公開日: 2025/04/17 

論文URL:https://doi.org/10.3390/nu17081370

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