ペニシリンは動物実験から生まれたのではないのですか?

実際は、この重要な薬の発展を動物実験が妨げたのです。

1929年、Alexander Flemingはペニシリンがペトリ皿上でバクテリアを殺すことを発見しました。同じ現象が起こることを期待し、わくわくしながらバクテリアに侵されたウ サギにその化合物を投与しました。不運にも、ペニシリンはウサギの感染には効果がありませんでした。(現在では、ウサギは尿ですぐペニシリンを排出してし まうため、薬が排出されるより先に働かないと分かっている)組織的治療として役に立たないことをウサギが”立証”したので、失望して、Flemingはこ の薬を10年間も放置しました。
何年も後、他の全ての治療で効果がないと分かり死期の近い患者を受け持った際、彼はこの薬について考えました。
必死になっ て彼はペニシリンにたどり着き、そして奇跡が起きたのです。
後は知ってのとおりです。Flemingは彼の発見は幸運だったと考えました。

もしもFlemingが初期テストをモルモットやハムスターで行なっていたら、ペニシリンは彼らを死に至らしめてしまうので、ペニシリンを見逃したかもしれないのです。

Flemingは後に学生にこう語っています。
「1940年代にこの動物実験を行なわなくて本当に幸運だった、もし行っていたらペニシリンはおそらく二度と許可を受けないだろうし、抗生物質の全ての分野は認められていなかったかもしれない。」