食習慣の移行期におけるペットフード:飼い主の属性と食習慣がペットフードの選択と代替タンパク源の受容に及ぼす影響

論文概要

 

研究では、代替タンパク源への関心の高まりと栄養をめぐる倫理観の向上を踏まえ、主にドイツ語圏において犬・猫と暮らす8,823人を対象として、フードの与え方に関する大規模調査を実施した。調査では、フードの嗜好や与え方、プラントベースや昆虫食のフードなど新しいタンパク質源への受容度について検証した。

その結果、従来の肉類ベースのフードがいまだ主流であり、例えば、犬の飼い主の53.05%が毎日肉ベースのドライフードを与えていることがわかった。しかし、代替食品に対する受容の傾向は注目すべきで、これは飼い主が若い女性やヴィーガンの場合に特に顕著であった。

ヴィーガンのフードを受け入れる傾向は、猫よりも犬の飼い主で強く見られ、犬の飼い主がヴィーガンの場合では53.9%が愛犬にヴィーガン・フードを与えていたのに対し、猫の飼い主がヴィーガンの場合ではわずか10%にとどまっていた。これは、必要とされる栄養基準の認識が犬と猫で異なっているためと考えられる。

昆虫由来のフードはあまり使われていなかったものの、ヴィーガンのフードよりも生物学的には適切であると考える人は実際に使用している人よりも多かった。フードを選ぶ主な動機はペットの健康であり、持続可能性は二次的な動機であった。獣医師のアドバイスを挙げた飼い主はわずか14.11%で、オンライン情報や知人の勧めのほうがより大きく影響していた。

上記の調査結果からは、全体としてペットフードに関わる意思決定では、飼い主の人口統計学的属性、自らの食生活に関する意識、栄養適正に関する認識が作用しており、これらが代替タンパク源の受容に影響していることが明らかになった。

 

原文タイトル:Pet food choices in transition: how owner demographics and diets influence pet food selection and the acceptance of alternative protein sources in pet feeding

論文著者:Ammelie Godglück, Bettina Schneider, Christian Visscher, Volker Wilke

公開日: 2026/05/15 

論文URL:https://doi.org/10.3389/fvets.2026.1836864

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