日本の食鳥処理場劣化、生きたまま茹で殺した数616,864羽に増加

2022年度の食鳥処理の統計データが発表された。それを見てみると、驚きの数字が掲載されていた・・・2022年に首を斬ることに失敗して熱湯処理に進み、皮膚が真っ赤になって廃棄された鶏の数は・・・

616,864羽

過去最悪の犠牲数となった。

生きたまま茹で殺すという極度に残虐な行為は、鶏やアヒルたちを意識のある状態でその脚をシャックルに引っ掛けて逆さ吊りにし、さらには意識あるまま首を斬ろうとすることにより、もがいて暴れる鳥たちの首を斬るのに失敗し、起きる。これは、ガスで意識を失わせてから屠殺の工程に入ることで防ぐことができる。

2022年度、61万6,864羽の鶏たちは、周りの鶏がバタバタしながらも失血死していくのを横目に、逆さ吊りの苦しみと、中途半端に切られた首の傷の痛みに耐え、次にやってくる62度の熱湯の中に逆さ吊りのまま入れられた。熱湯の中で、全身に火傷を負い、息もできず、熱湯が口や目に入り、いわば、拷問によって虐殺される。

”国産”の鶏肉を扱う企業はこの極度の暴力を容認しているということだ。鶏肉を調達する食品企業は、今すぐに、この極度の動物虐待から離れることが、その責任のとり方である。

また、動物愛護を管轄する環境省は、この極度の動物虐待を今すぐ是正する策を取る責任がある。厚生労働省や食鳥処理場に対して、改善を促さなくてはならない。

そしてこのあまりにひどい状況を許容し続けている厚生労働省は、今すぐ勧告を出すべきだ。そして食鳥処理場がガススタニングに移行するための手助けをする責任があるだろう。

どの都道府県が一番ひどいのか

アニマルウェルフェアが重視され始めたこの時代に、アニマルウェルフェアを著しく下げ、屠畜を劣化し、食品ロスを増加させ、そして動物をより多く苦しめるようになった都道府県はどこだろうか。

採卵鶏劣化度ランキング

1. 鹿児島県（0.496％悪化　放血不良数93,217羽）
2. 徳島県（0.24%悪化　放血不良数1,619羽）
3. 愛知県（0.121%悪化　放血不良数30,205羽）
4. 香川県（0.09%悪化　放血不良数302羽）
5. 兵庫県（0.078%悪化　放血不良数16,084羽）
6. 岡山県（0.016%悪化　放血不良数1,614羽）
7. 新潟県（0.015%悪化　放血不良数12,645羽）
8. 福井県（0.008%悪化　放血不良数1,152羽）

肉用鶏劣化度ランキング

1. 長崎県（0.007%悪化　放血不良数4,952羽）
2. 佐賀県（0.006%悪化　放血不良数2,490羽）
3. 愛媛県（0.201%悪化　放血不良数8,423羽）
4. 徳島県（0.014%悪化　放血不良数12,740羽）
5. 鳥取県（0.038%悪化　放血不良数20,803羽）
6. 静岡県（0.017%悪化　放血不良数3,293羽）
7. 新潟県（0.016%悪化　放血不良数1,905羽）
8. 宮城県（0.007%悪化　放血不良数4,717羽）
9. 青森県（0.021%悪化　放血不良数51,666羽）

上記はあくまでも悪化させた都道府県であり、必ずしも茹で殺しの羽数が多いというわけではない。犠牲数をより多く出す悪質な都道府県は下記のとおりだ。

採卵鶏

肉用鶏