アニマルライセンターは昨年7月から今年1月にかけて、エビ養殖で繁殖用の雌エビの目が切除されていることについて #エビの命も大事 キャンペーンを行った。このキャンペーンの効果を測るためにも、7月末に意識調査を実施し、今年1月にも全く同じ質問の調査を再度行った。養殖場で親エビの片目が切除されているという現状をこのキャンペーンサイトにある動画や写真も含め簡単に説明した後、12項目の質問に対して4択で答えてもらった:1. このアンケートを見る前、エビは苦痛を感じることができると知っていましたか? 2. 自分が食べるエビの飼育方法や飼育環境について知りたいと思ったことはありますか? 3. エビの養殖で眼が切除されていることを知っていましたか? 4. 眼を切除する養殖場からのエビを避けたいと思いますか? 5. 水産養殖に関して認証ラベル(MELマリン・エコラベル・ジャパンやASCなど)があることを知っていましたか? 6. スーパーや飲食店でMELやASCの認証ラベルを見たことありますか? 7. 水産養殖に関する認証ラベルに、エビの眼を切除しない養殖場からであるという条件を認証基準に入れてほしいと思いますか? 8. 日本政府に、養殖場でエビの眼を切除しないことを生産者や販売者に促してほしいですか? 9. 説明を読んだ後、エビは養殖のものを避けたいと思いましたか? 10. 説明を読んだ後、エビの消費を減らしたいと思いましたか? 11. エビは苦痛を感じることができると思いますか? 12. 魚は苦痛を感じることができると思っていましたか?全国350万人以上の調査専用モニタの中から、15才以上男女2934人の回答を得た。その結果を下の表にまとめた(上記の順番とは違うが、見やすい順序に並べた)。前回の結果と比べるにはこちらスライダーを動かして、今回の結果(拡大)と前回の結果を比べられる。エビの眼の切除を知っていた人が、『どちらかと言うと「はい」』も含めると9.7%から11.8%に増え、エビは苦痛を感じると知っていた人も23.8%から25.8%に増えた。これらが今回のキャンペーンで一番伝えたかったことだが、両方とも約2%ほど増えた。どれだけがキャンペーンの影響であったかは分からないが、日本の人口の2%というと300万人近くの認知度が上がったと推測できる。年代別で見ると、どちらの認知度の質問に対しても若い世代ほど知っている人が多かった。しかし、アンケートの説明を見て新たにエビは苦痛を感じることができると思った人は、前回より5%ほど少なかった。前回の調査と比べ説明をしっかり読まなかった人の数がそれくらい増えた可能性が高い。恐らく、その影響で、問題解決に繋がる質問(4/7/8/9/10:一番上のグラフの最後の5項目)について前向きな回答が減ったのではないかと思う。また、若い世代ほど認知度が高いにもかかわらず、問題を解決したいという意欲が少ないという傾向は前回と同じだ。認知度を上げるのはもちろん大事だが、状況を改善するために自分自身の行動が貴重だということも同時に伝えることが重要だろう。【調査主体】認定NPO法人アニマルライツセンター 【調査期間】2022/1/14~16 【有効回答数】2934 【調査方法】インターネット調査(一般調査会社のネットモニターを利用) 【対象者条件】350万人以上のネットモニターうち、全国の15才以上男女を対象この調査の費用は Compassion in World Farming International からの助成金から出されました。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous ArticleGood news! ドルチェ&ガッバーナ、ファーフリー Next ArticleアニマルライツチャンネルVol25[ALL ABOUT EGGS 2]卵のすべてを知る 2022/02/01