もうすぐ大震災から10年、繰り返されてきた畜産動物たちの悲劇

牛舎一面に、立ち上がれない牛たちが何十頭と横たわっていた。ペットボトルの水をバケツで口元に持っていくと、あっという間に飲み干した。立ち上がれなかった彼は、あのまま数日後に餓死した。隣の牛舎の牛たちは全滅していた。まだみん…

命を扱う畜産農家は災害への準備はできているのか

畜産業は、日々動物を利用するとともに、死と隣り合わせの業だ。閉じ込められた動物たちは人間が給餌給水をやめればそれは死を意味する。不適切な扱いは虐待であり、雑な扱いでいちいち動物は苦しむ。畜産農家の采配一つ、気配り一つ、怠…