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健康、環境、アニマルライツは、西洋社会において人々がベジタリアン食を選択する主な3つの理由である。しかし、これらの動機が実証的に区別できるものなのかは明らかとはいえず、またこれら3つの動機によってどのような人々が実際に動…
プラネタリー・ヘルス・ダイエット* (PHD)は、EAT-Lancet基準食としても知られ、世界の食事の質を最適化することを目的として開発された食事法であり、これによって同時に食料生産による影響を地球環境で持続可能な限界…
モラルに訴えることで、炭素排出量の少ない食生活へと人々を動かすことは可能だろうか? 本研究では、米国の回答者1520人を対象として強制選択を用いたコンジョイント・サーベイ実験を実施し、2種類のメニューを6つの次元(カーボ…
本稿では、環境に配慮した食習慣がEUの女性・男性の間でどのように実践されているかを明らかにするため、ジェンダーの平等と環境の持続可能性の相互関係を検討する。シュワルツの価値理論によればジェンダー平等は社会環境における知的…
プラントベースの食生活を選択することは、気候変動を緩和するうえで有益であるが、ほとんどの人は肉を食べ続けている。社会的アイデンティティは食事の選択に影響を与える。この研究では、子ども向けのヴィーガン料理ワークショップを通…
食料システムからの温室効果ガス排出は世界全体の約3分の1を占めるため、人類の活動の中でもこの領域において緩和を進めることは研究と政策にとって極めて重要な目標である。本研究では4,008人の参加者を対象として誘因両立性の制…
食生活の選択は気候変動に影響を及ぼしているが、プラントベース食品の消費推進はこれを緩和するのに役立つ。これまでの研究によれば、人々が購入を決める環境を適切に整えることで、持続可能な消費に向けた行動変容を達成できる可能性が…
私たちが口にする食べ物は、私たち自身の健康と、私たちが皆で共有している環境に大きな影響を及ぼしている。最近の研究では、食事に占める動物性食品の割合を減らすことができれば、健康と環境の両面において有益であることが強調されて…
食の選択は、人類の健康と環境の双方に悪影響を及ぼす形で世界的に変化しつつある。ここでは、15種類の食品について、それぞれを1日に1食多く摂取することが健康と環境へどのように影響しているか、成人の健康に関するアウトカム5項…
肉食を減らすことは、身体の健康と地球の健康につながっているが、私たちはプラントベース食への切り替えに消極的である。その大きな原因は、プラントベース代替肉の食感にある。食品科学者たちは食肉の特性を調べるために二重圧縮試験を…
プラントベースの食生活は健康と環境に有益であるが、ほとんどの人は雑食である。本研究の目的は、雑食の回答者において、よりプラントベースの食生活に移行するうえでの決定要因(医師・科学者・政治家による推奨、安価であること、入手…
食品が環境へ及ぼす様々な影響は、様々に異なる非常に多くの生産者らによって生み出されている。このような多様性のもとで有効な解決策を見出すため、5つの環境指標、38,700の農場、1,600の食品加工業者、食品包装の種類、小…
畜産業は、強力な温室効果ガスであるメタンと亜酸化窒素を持続的に排出し、動物を飼養する土地のバイオマス*1に含まれる炭素量を減少させることで、地球温暖化の大きな原因となっている。しかし、畜産を廃止した場合の効果の大きさに関…
食肉に対する課税は、食肉生産に関連する気候への影響やアニマルウェルフェアの問題への取り組みに役立つ可能性がある。本研究では、ドイツ市民2,800人以上を対象とした国民投票を模した選択実験において、食肉への課税に対する有権…
食肉の過剰摂取は、さまざまな環境問題に関係している。この調査では、食肉消費の抑制を促す効果が期待できる3種類のメッセージについて有効性を検証した。これらのうち2種類のメッセージは、環境問題への道徳的懸念やアニマルウェルフ…
哲学者らの議論によれば、我々の動物に対する態度(「種差別」)は規範的な価値観によって他の様々な偏見と繋がっているとされる。心理学研究ではまた、種差別の基底には他の偏見におけるのと同様の心理過程や動機が働いていることが示唆…
高所得国において人々の食生活をプラントベース食へと転換させることは、自然環境を保護し、公衆衛生を向上させることにつながる。これまでに他の分野で行われた研究によれば、人々が意思決定を行う環境を物理的に変えることが(”ナッジ…
環境保護をめぐる議論では、環境倫理における人間中心主義的な立場と環境生物中心主義的な立場からの主張が衝突している。野生生物の保護を主張する立場からは、人間中心主義は生態系危機の主因であるとして批判されているが、心理学的構…
本稿では、哲学的概念である「種差別」―種に属するか否かによって異なる道徳的価値を付与すること―を心理学的構成概念として導入し、検討する。ネット上の一般人口集団および大学生をサンプルとして用いた5つの研究において、種差別は…
パリ協定では、世界の気温上昇を産業革命前の水準より1.5度または2度に抑えることを目標としているが、そのためには温室効果ガス排出量の急速な削減が必要である。この目標を達成するためには、化石燃料からの排出を削減することが不…