養豚による環境被害
排泄物から発生する身近な畜産環境問題

ある日、こんなことを言う人が現れたらあなたはなんと答えるだろうか。 「あなたの家の隣に畜舎を建ててもいいですか」 多くの人は先入観から動物はぽかぽかな太陽の下で健やかに暮らしていると想像するかもしれないので念のため説明し…

アニマルウェルフェアを上げなくてはならない5つの理由

日本において肉の消費量、特に鶏肉豚肉の消費量は過去60年上がり続けている*1。1960年、日本では牛肉はもちろん、鶏肉も食べられていなかったに等しい。鶏肉は1960年には1年間1人あたり0.8kgに過ぎない。1年で1羽に…

飼料生産という大規模プランテーションが地球に与える影響

気候危機の震源地のひとつは南米だ。人間の意志ひとつで止めることができるのに止めない森林破壊、生態系破壊のど真ん中であるためだ。西南極氷床の氷の融解を止める方法は複雑怪奇であるが、森林破壊だけは方法が明確なのだ。壊さなけれ…

アニマルライツチャンネル vol36[人と動物のジェンダー]

工場畜産では、女性の動物が搾取されがちです。採卵鶏は1日目に殺される男性よりもその後2年~3年を不毛なケージの中で搾取され続ける女性の苦しみのほうが大きく”死んだほうがマシ”だと分析されます。母豚も母牛も、子供を妊娠させ…

ボルソナロからルラ政権に変わることは動物にも朗報か?

2022年10月30日、ブラジルの次期大統領が決定し、2023年1月1日からルラ大統領による新たな政権が発足することになった。ブラジルの自然をひたすらお金に変えてきたボルソナロ大統領がようやく終りを迎える。環境保護団体は…

講演会:『地球の未来を考える~海の中、動物の立場から見えてくるもの~』

NPO法人気候危機対策ネットワークと共同主催で、地球の未来をテーマにした講演会を11月23日(祝・水)に神奈川県川崎市で行います。 アニマルライツセンターとともに登壇するのは、気候危機対策ネットワークの代表であり、国際N…

近代以前の日本にみる動物との共生 No2〜鳥類と日本人 その1〜

ハリスは日記の中で「日本では野生の動物が人馴れしている」とも言っています。ハリス以外にも様々な外国人が驚きとともに言及しており、保護されていた大型野鳥以外の鳥にもそれは言えるようです。 『グレタ号日本通称記』を記した安政…

10月28日 エシカルサミット2022

アニマルライツセンターも参画している一般社団法人日本エシカル推進協議会は10月28日(金)にエシカルサミットを開催します。 午前中は動物や環境などへの指標でファッションブランドを評価するオーストラリアのアプリ「Good …

Plant Forward 2022 吉川ひなのさん・小野りりあんさんからのメッセージ

アニマルライツセンターも日本の代表として参加している動物保護・環境保護団体のネットワーク”Compassion Choices Network”主催のプラントベースのオンラインイベント『Plant…

アニマルライツチャンネルVol32[SDGsとアニマルウェルフェア]

持続可能な社会の実現にむけ2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)は、企業の持続可能性においても重要であるという認識から、最近では多くの企業が取り組みを進めています。 畜産動物のアニマルウェルフェアの取…

イベント「LOUD &PEACE」SDGsを叫んで伝えるフェスで、世界をもっと平和にしたい

「アニマルウェルフェアと食」をテーマにしたフェスが開催決定! 2022年9月17日(土)SDGsの観点から世界の平和を考えるフェス「LOUD&PEACE」が横浜みどりアートパークで開催されます。 今年のテーマは「…

工場畜産の飼料の生産地、南米における先住民への人権侵害、増加

飼料にほとんどが使われる南米産の大豆、その生産地における人権侵害については以前もこの記事で指摘したが、この人権侵害が増加してしまっている。 先住民族に対する暴力事件は増加の一途を辿っている。 2018年には110件 20…

SDGsと畜産の深い繋がり

SDGs(持続可能な開発目標)に取り組もうという企業は多くなっています。畜産動物のアニマルウェルフェアへの取り組みと動物性たんぱく質を植物性に切り替えることはSDGsの以下の目標に対する取り組みになります。 目標2:飢餓…

アニマルライツチャンネルVol26[先住民族と野生動物が生態系を守る]

2022年3月10日のアニマルライツチャンネルでは、星槎大学特任教授であり、Wildlife Conservation Societyの自然環境保全研究員である西原智昭先生をお迎えして、アフリカの野生動物に起きていること…

火の日に燃えたアマゾンの熱帯雨林で今畜産動物の餌が作られる

最終的に最も多くの利益を得る人が主犯なのではないだろうか。 ブラジルのアマゾン熱帯雨林の森林火災が2019年に大きく報道されたが、その1年後、その場所は牛の放牧地になり、そして今、大豆畑になったことが報告された*1。これ…

畜産を段階的に減らすことは温室効果ガスの68%を削減

2022年2月1日、カリフォルニア大学バークレー校のEisen教授とインポッシブルフーズのBrown社長は畜産と温暖化を分析した論文を出版した。 彼らは世界が植物のみの食に15年間かけて移行した場合の、地球温暖化に対する…

乳業メーカーの植物性ミルク市場への参入が止まらない、日本は?

現在植物性ミルクは世界の「ミルク」市場の約10%しかないが、急成長中だ。牛乳を多量に使う時代は終わりに向かい始めている。 植物性ミルクに参入した乳製品企業 DANON、Lactalis、BelGroup、Sodiaal、…

アマゾン熱帯雨林の破壊に私達の年金が使われている

各国の年金基金はその積立金を投資に回しているが、アマゾン熱帯雨林の破壊に関与する企業にまで投資するのは、国民への裏切りのように思う。オランダについで日本の年金基金が年金基金の中で2番めに多く、アマゾン熱帯雨林の破壊に投資…

茨城県知事選挙9/5 候補者アンケート

2021年9月5日に実施される、茨城県知事選挙の立候補者へ、動物に関するアンケートを送付させていただきました。 候補者は、大井川和彦氏(現職)と、田中重博氏(新人)の二名。 茨城県は採卵養鶏飼養羽数が全国第一位、豚の飼養…

畜産が加速させる気候変動
畜産が加速させる気候変動、森林破壊を止めよう

気候変動は着々と、間違いなく近づいている大きなリスクだ。色んな分野で多くの人が変動を緩和させようと動き、政府も動き始めている。2021年8月に発表された政府間パネル(IPCC)レポートでは、気候変動は過去の予測よりも速く…