茨城県霞ヶ浦周辺のれんこん農家が、中途半端な防鳥ネットを張ることで、渡り鳥などの野鳥がそのネットに引っかかり、長時間もがき苦しんで死亡している。この問題、まだ解決していない。重要なことは、動物を苦しめないでれんこんを野鳥から守る方法がすでにあり、多くの農家がそれをすでに採用している、ということだ。野鳥を防鳥ネットで殺す農家は、怠慢なのだ。長らく活動をしてきたが、ついに、地元茨城県の方々「茨城レンコン畑で被害に遭う野鳥をなくす会」がこの問題を追求し始めた。地元での声が上がることはとても嬉しい流れだ。「茨城レンコン畑で被害に遭う野鳥をなくす会」の署名にぜひご協力ください。Change.orgで署名する※署名後に出る「プロモーション支援」の依頼は、Change.orgへの運営資金の支援であり、ARCまたは「茨城レンコン畑で被害に遭う野鳥をなくす会」とは無関係です。茨城県の対応、農家に呼びかけ2023年にアニマルライツセンターは茨城県との話し合いを行った。その際に注意喚起した法的要件を、茨城県は農家への呼びかけとして2024年にウェブサイトに掲載している。れんこん生産者の皆さまへ(PDF:1,251KB)重要な部分は環境省が示している鳥獣保護管理法の説明、解説だ。「基本的には、鳥獣の捕獲等又は鳥類の卵の採取等はその意思を持って当該行為を行う場合に該当すると考えられ、捕獲等又は採取等を行う意思がなく結果として鳥獣を捕獲等又は採取等に至った場合には、これを罰しないこととしている。しかしながら、その行為を行えば、捕獲等又は採取等に至る蓋然性が高いと予想されるにもかかわらず当該行為を行い捕獲等又は採取等に至った場合は、処罰の対象となると考えられる。」と書かれている。未必の故意についても言及しており、このレンコン田の防鳥ネットがこれに当たることを示唆している。これだけレンコン田での鳥が防鳥ネットで命を奪われている状態である。見回せば鳥がひっかかって死んでいる状態を知らないわけはない。つまり、横網をしていなかったり、入口を開けた状態で放置したうえで鳥がひっかかれば、捕獲または採取にあたり、違法だということだ。これらのレンコンを使用する主に関東で展開するスーパーマーケット、大手や中堅企業であれば、法令遵守を掲げているはずだ。にも関わらず、栽培行程に違法行為が含まれた商品を扱い続けている。これらの小売企業の多くはまた、生物多様性を守りネガティブな影響をなくすことも掲げている。だが、この防鳥ネットには、希少なオオワシやハヤブサも引っかかり命を落としている。その他、茨城県では気象ではなくても千葉など他県では希少な鳥に指定されているコミミズク、フクロウ、ノスリ、カイツブリ、ゴイサギ、バン、オオバン、タゲリ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、オカヨシガモ、タシギなどが多数犠牲になる。足元をしっかり見て、国内の生物多様性を守ってほしいものである。引き続き、茨城県産のれんこんを避ける選択をしてください。 クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます) Facebook クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X Share This Previous Article畜産と人権:飼料生産の中心地である南米、先住民族への暴力止まらず No Newer Articles 2025/08/01