『エシカルはアニマルライツから』、というタイトルはいかがでしょうか?『動物はごはんじゃない』というスローガンと同じぐらい賛否ございますでしょうか?私は、落語家をやらせて頂いております。古典落語も大切にしておりますが、生活のために、5年ほど前から振り込め詐欺や悪質商法などを題材にした防犯落語を創作し、仕事を増やしております。主な仕事のオファーは、消費生活センターさんつまり行政から入ります。ここのところ、エシカルを題材にしたリクエストが増えてきました。私は、防犯落語が「賢い消費者にならないと被害者になってしまいますよ。」と訴えているのに対し、エシカル落語では「賢い消費者にならないと加害者になってしまいますよ。」と主張しております。このエシカル(倫理的な思いやりのある)消費は、世の中のすべてを変えることができる。とても素晴らしい発想です。多くの動物問題を、解決することができます。しかし、行政の推進するエシカルは、フェアトレード、エコ、FSCの視点に限定しており、アニマルライツの視点ではエシカルが語られておりません。私は、エシカルの落語を頼まれたことをもってこいに、バタリゲージやリアルファー、ペットショップや、動物実験を伴う商品など、たくさんの動物問題を盛り込みました。幸い、防犯落語が高齢者を対象にした機会が多いのに対し、エシカル落語は、お金の賢い使い方を知ってもらいたい。との要望から、中学校高校からの依頼が多く、動物問題を知ってもらいたい対象者との機会に恵まれ、確かな手応えを感じております。しかしながら、あまりにも、アニマルライツ色が強くなると、行政よりあまり動物の話しはしないでもらいたい。などと注文がつけられます。時には、とある中学校では、卵の話しはしないでもらいたい。とも言われました。理由は、「近所のバタリゲージの養鶏場で、生徒さんが社会実習として教育を行っているから。」とのことでした。学校からも、行政からも、卵の話しはしないように、と念押しをされました。私は、講演当日まで悩みましたが、高座でこう切り出しました。この話しはしないでくれと頼まれましたが、一番大切な話しなのでします。この話しをしないことは、イジメを隠ぺいするのと同じです。その場にいた、先生や、行政は形無しでした。生徒さんは、私の勇気になにかを感じてくれ、強く共感してくれました。最後には、学校も行政も私の覚悟を讃えてくれ、隣りの地域の中学校でも。とオファーに繋がりました。エシカル消費は、世の中のすべてを変えることができる素晴らしい行動です。世の中は、お金儲けのために弱い立場のものから搾取します。一番弱い立場である動物たちが一番苦しんでいます。そこに、社会構造の悪の根源があり、そこに利権が絡んでいます。動物たちの状況を変えることができたら、人間社会も変わります。動物問題を無視して、エシカルが推進されるとしたら人間本位な解釈に変わります。肉食が、持続可能であるために、動物の生産性を向上させよう。などと、間違った方向に進んでしまうかも知れません。そうならないためにも、エシカルはアニマルライツから。『エシカルはアニマルライツから』いいタイトルだぁ。 落語立川流 立川平林 たてかわ ひらりんhttps://ameblo.jp/hirarin-tatekawa エシカル落語(エシカルって何?消費から世の中を変えよう)など多くの社会をよくするための落語を行っていらっしゃいます。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article厚生労働省さん、殺される最期の日、せめて豚たちに新鮮な水を! Next Articleアニマルライツセンター学生部 メンバーが約50人に増えました! 2018/07/22