論文概要
目的: プラントベースの食事が健康への有益であることは明らかであるが、社会全体の食事パターンがよりプラントベースの方向へシフトしているかどうかは明らかではない。本研究では、フランドル地方の成人における10年間の食事パターンの傾向を検証した。さらに、食事パターンが異なるグループでは、社会人口統計学的な特性がどのように異なるのかを探索した。
方法: 地域を代表する集団のコホートを、5つの異なる時点でオンラインアンケートで調査し(2011年・2013年・2016年・2018年、2020年、合計4859人)、その時系列デザインを用いて、過去10年間の食事パターンの傾向を評価した。
結果: 異なる5つの時点で測定した結果では、参加者の大多数は雑食であった。フレキシタリアンの割合は時間経過とともに増加していたが、雑食の割合は減少していた。一方、ベジタリアンとヴィーガンの割合は変化していなかった。プラントベース食品の消費量は、女性・若年層・高学歴・都市部に居住している場合において高くなる傾向があった。
結論: フランドル地方における成人の人口集団では、過去10年間で、厳格なプラントベースの食事パターンというよりは、雑食からフレキシタリアンへの緩やかなシフトが観察された。今後のキャンペーンでは、農村部に住み、年齢層がより高く、教育水準の低い男性をターゲットとすることが有効である可能性がある。
Tom Deliens, Patrick Mullie, Peter Clarys
2021/07/02
Plant-based dietary patterns in Flemish adults: a 10-year trend analysis
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