論文概要
プラントベースの食生活は、健康面や環境面でさまざまな利点があることから人気が高まりつつあり、泌尿器系の健康に有益であることを示唆する研究結果もある。
泌尿器に関する腫瘍学研究のほとんどは前立腺がんに焦点を当てており、臨床試験の結果から、前立腺がんの治療前後にプラントベース食品を含む健康的な生活習慣への改善によって好影響があることが示されている。疫学的な調査結果によれば、植物性食品を多く含み動物性食品が少ない食生活では、その逆の食事パターンに比べて、悪性度の高い前立腺がんのリスクが低く、QOL(生活の質)スコアも良好である。
膀胱がんと腎臓がんに関する研究は少ないが、限られたデータによれば、ベジタリアンまたはプラントベース中心の食事パターン(果物と野菜の摂取を増やし、肉類を最小限に抑える)は、その逆の食事パターンに比べて、これらのがんの発症リスクが低いことが示唆されている。疫学研究によればまた、良性の泌尿器疾患に関して、プラントベースの食事パターンでは、非プラントベースの食事に比べて、前立腺肥大症や尿路感染症のリスクが低下するとされている。
動物性食品の割合が高い食生活との比較では、多くの疫学調査の結果から、健康的なプラントベース食品の摂取量が多いほど、勃起不全のリスクが低下することが示唆されている。また、動物性タンパク質と食塩を制限しつつ、プラントベースの食事パターンによって果物や野菜を多く摂取し、カルシウムの摂取量を適切な範囲に保った場合、これらのパラメータに従わない食事パターンに比べて、腎臓結石を発症するリスクも低下する。
全体として、プラントベース食品の摂取を増やし、動物性食品の摂取を減らすことには、泌尿器の健康に関する多くの側面において好ましい効果との関連が見られる。
Stacy Loeb, James F Borin , Greeshma Venigalla, Manish Narasimman, Natasha Gupta , Alexander P Cole, Katherine Amin
2024/10/07
Plant-based diets and urological health