論文概要
動物を研究に使うことに対して社会的・政治的な関心は広がりつつあるが、本稿では(動物を用いない)新たな評価手法 New Approach Methodologies (NAMs) について、科学・倫理・経済の観点からその論拠を検証し、これを規制として位置づけることを目的とした。また、動物を代替することが、英国の国民と政策立案者が考える優先課題とどの程度合致しているかを分析するとともに、目標の実現にむけた世界の進捗状況を調べた。
新薬の安全性試験に関する規制の指針は国際的なものであるため、この問題に関する世界の趨勢は特に重要である。分析においては、科学論文・経済の専門家による分析・世論調査・英国議会の議事録などから幅広い知見を参照した。
その結果、動物を用いた研究をNAMsへと置き換えることにより、アニマルウェルフェア・公衆衛生・経済の面で便益があることがわかった。動物を代替する取り組みは、英国国民の大多数によって支持されており、この問題に注力することは、英国政府における現在の政策上の優先順位にも合致していると思われる。
ここで得られた知見は、政策立案者が強力な行動を起こすことによって動物実験からNAMsへの移行を加速させる必要性を強く示すものと考えられる。具体的な方策に関する提言としては、動物からNAMsへの置き換えを調整し、加速するために新しい閣僚職を導入することが挙げられる。
Isobel Hutchinson, Carla Owen, Jarrod Bailey
2022/05/03
Modernizing Medical Research to Benefit People and Animals
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