赤身肉の消費に対する、健康と環境からの警告メッセージの有効性

背景: 米国は、一人当たりの赤身肉の消費量が世界で最も多い国のひとつである。赤身肉の消費を減らすことは、食生活が環境に与える影響を最小限に抑え、健康状態を改善するために極めて重要である。警告メッセージは、砂糖入り飲料のよ…

赤身肉による健康と環境への害、米国の保護者の認識

目的: 赤身肉が健康と環境に与える害についての知見は増えつつあるが、肉の消費を減らすためのメッセージにどのような害を含めるのが最も効果的かについてはほとんど知られていない。本研究では、消費者が赤身肉についてどのような害を…

肉と男らしさ 伝統的な規範・非伝統的な規範から男性の肉消費を予測する

男らしさのイデオロギーに同調する態度からは、男性における肉の消費量と肉の摂取を削減する意欲を予測することができる。しかし、このような関係が、具体的に男らしさのどのような規範によって説明されるのかは不明である。 本研究では…

オーストラリア・フランス・スペイン・ポルトガルにおけるヴィーガニズム:行動変容の多理論統合モデルによるネトグラフィック研究

ヴィーガニズムとベジタリアニズムの人気の高まりは、市場で大きな注目を集めているが、倫理的で持続可能なこうしたライフスタイルを消費者がどう認識して選択しているかについてはあまりわかっていない。このギャップを解決するために、…

嫌悪感が強まれば、肉の摂取量は減少する

肉を食べることは持続不可能であり、不健康かつ非倫理的であるとの見方は強まりつつあり、人々が肉の摂取を減らすのを支援できる要因を明らかにすることは急務となっている。肉に対する嫌悪感は、そのような要因のひとつであり、これはベ…

男らしさのジレンマを解く:潜在プロファイル分析が特定する男性の肉消費者におけるサブタイプ

パリ協定の気候変動目標を達成するためには、肉の消費を減らすことが必要である。食肉消費を削減するための取り組みでは、世界で最も多く肉を食べている男性消費者をターゲットにしなければならないが、男性は肉の摂取量を減らしたがらな…

英国におけるベジタリアン・ヴィーガン食に対する意識

畜産は、温室効果ガスの排出、動物の苦しみ、公衆衛生上の問題における主要な原因として関わっている。この調査では、肉を食べる英国の回答者1000人を対象として、ベジタリアン・ヴィーガンの食生活についての考え方、これから1ヵ月…

肉食の正当化、生産システムに対する考え方、肉を代替する意欲

肉の消費に対する両面的で相反する感情は、肉を食べる楽しみと同時に引き起こされる、動物を傷つけることへの嫌悪感から生まれる。なんらかの方略によって肉食を正当化することは、このような認知的不協和に対処する手段となる。 本研究…

男らしさの違いから、肉の消費量、減らす意思、ベジタリアンへの態度を予測できるか?

「本当の男なら肉を食べる」。この考え方は、時代や文化を超えて広く浸透しているが、その一方で、すべての男性に同じように当てはまるわけではないため、あまりにもステレオタイプに偏っており、社会集団におけるジェンダーのあり方への…

オーストラリアとドイツにおける食肉行動の調査:行動のコントロールと動物への共感の役割

アニマルウェルフェアや肉食に関連する健康・環境問題への懸念にもかかわらず、肉の消費量はオーストラリアを含め、世界中で増加し続けてきた。ドイツはその例外の1つで、2021年における食肉消費量は過去30年間で最低であった。 …

人間を動物の上におくこと – 肉食行動における性差とダークトライアド

これまでの実証的研究によれば、肉食に対する態度や実際の肉食行動には性差があることがわかっている。いくつかの研究ではさらに、(心理学における)ダークトライアドを構成する3つのパーソナリティ特性(マキャベリズム・ナルシシズム…

菜食主義に対するイデオロギー的抵抗には、アイデンティティに基づく動機がある

動物に由来する製品を使った食生活は、人間の健康や環境、アニマルウェルフェアに及ぼす影響の大きさから、欧米諸国においては持続不可能なものと見なされるようになってきている。よりプラントベースの食生活への移行を促進することは、…

肉食の葛藤-アンビバレンスを動機として肉の消費を減らす

好きで肉を食べているにも関わらず、肉を食べることに不安を抱く人は増えている。本研究では、肉食に関するこの両面感情(アンビバレンス)を解消したいという欲求が、肉食を減らすことにつながるかどうかを調べた。 ここで提示する概念…

ヴィーガンをどうやって見分けるか? 同調圧力と菜食主義、古典的心理実験による検証

肉を使わない食生活にメリットがあると考える人は(個人としては)増えつつある。しかし、社会全体として見ればプラントベースの食事への移行はゆっくりとしか進んでいない。肉を食べないという個人レベルの嗜好が、人々の毎日の食事選択…

ベジタリアンになる動機 エシカルとヘルスでは心の健康に違いがある

近年ではベジタリアン食の人気が高まっていることから、ベジタリアンと心の健康の関係についての研究上の関心も急速に高まっている。しかし、これに関する先行研究の結果は一貫していないため、ベジタリアン食を実践することが心の健康と…

保守主義ではベジタリアン・ヴィーガン食は続かない

ベジタリアンやヴィーガン(菜食主義者)から肉食に戻ってしまうのは珍しくなく、菜食主義を維持することは困難であることを示唆している。しかし、いったんは肉食を避けると決めたにもかかわらず、再び動物を食べる食生活に戻ってしまう…

ベジタリアン食への動機としての健康・環境・アニマルライツ

健康、環境、アニマルライツは、西洋社会において人々がベジタリアン食を選択する主な3つの理由である。しかし、これらの動機が実証的に区別できるものなのかは明らかとはいえず、またこれら3つの動機によってどのような人々が実際に動…

健康的で持続可能な食事法を推進して、世界の早期死亡を減少させる

プラネタリー・ヘルス・ダイエット* (PHD)は、EAT-Lancet基準食としても知られ、世界の食事の質を最適化することを目的として開発された食事法であり、これによって同時に食料生産による影響を地球環境で持続可能な限界…

ベジタリアニズム選択におけるモラル訴求の効果

モラルに訴えることで、炭素排出量の少ない食生活へと人々を動かすことは可能だろうか? 本研究では、米国の回答者1520人を対象として強制選択を用いたコンジョイント・サーベイ実験を実施し、2種類のメニューを6つの次元(カーボ…

環境に優しい食習慣は、欧州におけるジェンダー平等と持続可能性の相互強化を反映する

本稿では、環境に配慮した食習慣がEUの女性・男性の間でどのように実践されているかを明らかにするため、ジェンダーの平等と環境の持続可能性の相互関係を検討する。シュワルツの価値理論によればジェンダー平等は社会環境における知的…