プラントベース食と体重・BMI・腹囲の低下 オーストラリアの高齢女性におけるコホート研究

目的: 高齢女性におけるプラントベース食と過体重・肥満の関連を調査するため、肉を習慣的に食べている人のデータと比較する。 研究デザイン・設定・参加者: 「オーストラリア女性の健康に関する縦断的研究」における1946年から…

現代の食生活における肉の消費は、余剰エネルギーを供給して肥満の有病率を増加させる

背景: 食事からの過剰なエネルギー摂取が、世界的に肥満が蔓延する主な原因であることはわかっている。しかし、食事に含まれる食品群の構成が異なる場合にもこれが当てはまるのかは明らかではない。本研究では、主な食品群の入手しやす…

フランドル地方の成人における食生活の変化:10年間の傾向分析

目的: プラントベースの食事が健康への有益であることは明らかであるが、社会全体の食事パターンがよりプラントベースの方向へシフトしているかどうかは明らかではない。本研究では、フランドル地方の成人における10年間の食事パター…

ポーランド都市圏のベジタリアン・ヴィーガンにおける心血管系の健康

背景・目的: 食習慣は、健康に影響する最も重要な決定要因のひとつである。本研究の目的は、プラントベースの食生活を送る人々を対象とした栄養学的な評価と心血管系の健康状態の検証である。 方法: 研究参加者は合計199人(女性…

フランダースにおける食事パターンの進化:ベストセラー料理本のレシピに関する生態学的傾向研究

背景: 欧米社会において肥満率は上昇を続けており、食事パターンの変化を分析することは極めて重要である。栄養学的調査はこれに関して有益な情報をもたらすが、その一方で伝統的な料理本のレシピ集は各国に固有の料理とその歴史的な変…

EAT-Lancet 食の遵守と認知機能の老化

背景: EAT-Lancet委員会では、持続可能で健康に良い食事パターンを提案している。しかし、この食事が高齢者の認知機能に与える影響については未だ調査されていない。そこで本研究では、EAT-Lancet食* を遵守する…

英国における食肉消費と一般内科系疾患のリスク

背景: 食肉の摂取による一般的な健康状態への影響に関しては、前向き研究によるエビデンスは限られている。本研究では、がん以外の内科系疾患で25種類の疾病について、罹患するリスクと肉の摂取量との関連を検証した。 方法: 英国…

赤身肉・加工肉の摂取とガンの発生率 システマティックレビューとメタアナリシス

赤身肉や加工肉の摂取はガンのリスクを増加させるという仮説があるが、これまでのエビデンスは一貫したものではない。われわれは、前向き研究に関するシステマティックレビューとメタアナリシスを行って、さまざまなガンの発生率について…

赤身肉の消費に対する、健康と環境からの警告メッセージの有効性

背景: 米国は、一人当たりの赤身肉の消費量が世界で最も多い国のひとつである。赤身肉の消費を減らすことは、食生活が環境に与える影響を最小限に抑え、健康状態を改善するために極めて重要である。警告メッセージは、砂糖入り飲料のよ…

赤身肉による健康と環境への害、米国の保護者の認識

目的: 赤身肉が健康と環境に与える害についての知見は増えつつあるが、肉の消費を減らすためのメッセージにどのような害を含めるのが最も効果的かについてはほとんど知られていない。本研究では、消費者が赤身肉についてどのような害を…

オーストラリア・フランス・スペイン・ポルトガルにおけるヴィーガニズム:行動変容の多理論統合モデルによるネトグラフィック研究

ヴィーガニズムとベジタリアニズムの人気の高まりは、市場で大きな注目を集めているが、倫理的で持続可能なこうしたライフスタイルを消費者がどう認識して選択しているかについてはあまりわかっていない。このギャップを解決するために、…

嫌悪感が強まれば、肉の摂取量は減少する

肉を食べることは持続不可能であり、不健康かつ非倫理的であるとの見方は強まりつつあり、人々が肉の摂取を減らすのを支援できる要因を明らかにすることは急務となっている。肉に対する嫌悪感は、そのような要因のひとつであり、これはベ…

男らしさのジレンマを解く:潜在プロファイル分析が特定する男性の肉消費者におけるサブタイプ

パリ協定の気候変動目標を達成するためには、肉の消費を減らすことが必要である。食肉消費を削減するための取り組みでは、世界で最も多く肉を食べている男性消費者をターゲットにしなければならないが、男性は肉の摂取量を減らしたがらな…

英国におけるベジタリアン・ヴィーガン食に対する意識

畜産は、温室効果ガスの排出、動物の苦しみ、公衆衛生上の問題における主要な原因として関わっている。この調査では、肉を食べる英国の回答者1000人を対象として、ベジタリアン・ヴィーガンの食生活についての考え方、これから1ヵ月…

持続可能性のために、ワンヘルスの視点から食生活を変える必要がある

欧米型の食生活は、環境にさまざまな影響を与え、人々の健康にリスクをもたらしている。欧州諸国は、Farm to Fork(農場から食卓まで)戦略に向けて徐々に行動を起こしており、ライフサイクルアセスメント*1(LCA)の視…

肉食の葛藤-アンビバレンスを動機として肉の消費を減らす

好きで肉を食べているにも関わらず、肉を食べることに不安を抱く人は増えている。本研究では、肉食に関するこの両面感情(アンビバレンス)を解消したいという欲求が、肉食を減らすことにつながるかどうかを調べた。 ここで提示する概念…

ベジタリアンになる動機 エシカルとヘルスでは心の健康に違いがある

近年ではベジタリアン食の人気が高まっていることから、ベジタリアンと心の健康の関係についての研究上の関心も急速に高まっている。しかし、これに関する先行研究の結果は一貫していないため、ベジタリアン食を実践することが心の健康と…

ベジタリアン食への動機としての健康・環境・アニマルライツ

健康、環境、アニマルライツは、西洋社会において人々がベジタリアン食を選択する主な3つの理由である。しかし、これらの動機が実証的に区別できるものなのかは明らかとはいえず、またこれら3つの動機によってどのような人々が実際に動…

畜産によって淡水のプラネタリー・バウンダリーを超えた地域はどこなのか

畜産は環境に大きな影響を与えており、これには水の利用に対する影響も含まれる。本研究では、飼料作物のための水使用量と畜産動物の飲料に使用される水量を分析することで、畜産による淡水使用量に関して空間的に明示した推定結果を提供…

健康・気候・経済からみた農業補助金改革への選択肢

農業に対する補助金は食料生産に影響を与える重要な要因であり、この意味では食料システムの一部となっているが、その食料システム自体は健康や持続可能性のために望ましいものとはいえない。ここでは、農業への補助金を改革するための選…