英国の動物愛護団体「ストップ・ハンティンドン・アニマル・クルエルティ(SHAC)」のキャンペーンで来日したイギリス人が、2003年に順天堂大学医学部(東京都文京区)の施設から、実験用に飼育されていた犬1頭(雑種の老犬)を持ち出しました。前代表理事が知人を通じて犬の運搬を依頼され、持ち出した犬を運搬、保護し、里親に出しました。その後この事件が判明し、前代表理事も起訴されましたが、前代表理事が亡くなったため判決は出ておりません。なお、前代表理事は事件後に代表理事を辞任しています。この事件への前代表理事の関与は、アニマルライツセンターの他のメンバーには何も知らされないままおこなわれたもので、アニマルライツセンターとしての関与はなく、他のメンバーは逮捕も起訴もされていません。アニマルライツセンターは活動の手法として違法行為を肯定するものではなく、今後も法を遵守した上で、活動をおこなってまいります。その後の順天堂大学との話し合いでは、施設から持ち出された犬はアルツハイマーの動物実験用であり、その施設は撤去したことがわかり、また、保健所から払い下げた犬だったが、今後は払い下げはおこなわないことになりました。救出された犬は、救出直後にアニマルライツセンターのシェルターに虐待された犬として持ち込まれ、アニマルライツセンターにて検査を行い、里親を探しました。救出直後の検査ではフィラリアに感染していました。その後、里親先の自然豊かな環境のもとで一生を過ごしました。※当時の報道では、「アニマルライツセンター(ARC)とストップ・ハンティンドン・アニマル・クルエルティ(SHAC)は協力関係にある」とか、「アニマルライツセンターはSHACグループの一つである」と表現されていますが、これは誤りであり、当時も現在もアニマルライツセンターとSHACにはそのような関係はまったくありません。Share This Previous Article寄付や会費はどのように使われますか? Next Article動物の権利運動は人の権利を奪うことではないのですか? 2019/04/02