昨年6月化粧品(薬用化粧品を含む)の動物実験廃止を公表した花王グループに対し、アニマルライツセンターも参加する美しさに犠牲はいらないキャンペーン実行委員会(CFB)が「動物実験が行われた化粧品原料は調達しないとするガイドラインを新たに策定して」と要望していた件で、12月24日、同社より「動物実験の有無等の状況を新たな書式の書面ですべて確認により『動物実験していない原料調達』を徹底することとした」との報告がありました。この書面による確認はすでに2015年秋から順次切り替え実施しているとのことです。 「動物実験を廃止した」と公言していても、外部から購入する原料に対して動物実験が行われているようでは、動物実験を行わない方針が機能しているとはいえません。その方針は、原料調達先をはじめとするサプライチェーン全体に到達し、共有され、順守されて初めて機能するものです。 今回の花王の対応は、原料メーカーを含む化粧品業界に大きな一石を投じることになるでしょう。シェアの高い花王の動物実験廃止方針が取引のある多くの原料メーカーでも遵守されるようになれば、おのずと動物実験の需要は減っていくことになるからです。 また花王は、メーカーが「動物実験廃止」を宣言するには原料調達まで徹底することが必要であるとの規範を示しました。これは大きな前進です。花王へ感謝の声を! 今回の、大企業としての勇気ある決断を評価し、今後も動物に配慮した方針を強化するよう、花王に声を届けてください。 http://www.kao.com/jp/soudan/ 美しさに犠牲はいらないキャンペーン実行委員会 亀倉弘美様 岡田千尋様 東さちこ様 2015年12月24日 花王株式会社 品質保証本部 信頼性保証・技術渉外部 拝啓 師走の候、皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 さて、6月22日の面談後に『化粧品の動物実験廃止にかかる原料調達方針の策定を求める要望書』を受けとり、9月8日に、「その主旨を前向きにとらえ、新たな原料調達に際して動物実験の状況の確認を進めていくこととし、その方法について検討していく」旨の回答をさせていただきました。今般、その後の進捗につきまして、報告させていただきます。 化粧品(薬用化粧品を含む)に使用する新たな原料の調達に際しまして、これまでも、動物実験の有無を確認しておりました。このたび、さらに関係部門と協議し、動物実験の有無等の状況を新たな書式の書面ですべて確認することによって、「動物実験していない原料調達」を徹底することといたしました。この新たな書面による確認は、今秋よりすでに実施しております。 この方策は、2015年4月に公開しました『花王グループの化粧品における動物実験に対する考え方』の具現化に資するものです。ご要望の主旨にも沿うものと考えております。 以上、報告申し上げます。 敬具 クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous ArticleFUR FREEブランドに仲間入り!杉本彩さんのアパレルブランド『Dear Elsa』 Next Articleロート製薬さん、化粧品の動物実験を廃止して下さい。苦ラボキャンペーン 2016/01/18