2016年5月6日、メディア各社がフランス産と表示された羽毛布団の半数以上は、産地偽装の疑いがあることを一斉に報じました。 羽毛布団メーカーの業界団体は、「・・・例えばフランスダックダウンの表示がある羽毛ふとんが市場に氾濫していますが、半分以上は偽装と思われます。同様にポーランド、ハンガリーのマザーダックダウン表示の羽毛ふとんも流通していますが、実際に日本市場にはほとんど輸入されていないため、産地の信ぴょう性にかけます。・・・」という警告を会員に向けて発信しました。朝日新聞の調査では、多くの場合が実際には中国産の羽毛(ダウン)をフランス産やポーランド、デンマーク産などと偽って販売していたようです。 さて、そもそもなぜ日本人はフランス産の羽毛=ダウンに、高額なお金を払うのでしょうか。 それ自体が誤りだ、というのがアニマルライツセンターの見解です。中国産の羽毛も大量に輸入されていますが、フランス産、ハンガリー産の羽毛は実際に日本は多く輸入しています。 しかし、フランス産、ハンガリー産であるということは、そのダック=カモまたはアヒル=水鳥は、フォアグラにされるために飼育されていた鳥である可能性が高いのです。 フォアグラにされる鳥達は、無理やり大量の餌を胃に鉄パイプで流し込まれるという虐待を受けています。この強制給餌が終え殺されるときには、鳥達の肝臓は通常の10倍に膨れ上がっています。▶ フォアグラの真実はこちら暴力を受け、苦しみ抜いた水鳥たちの羽毛、それにくるまれて、あなたは眠りたいですか?本来だったら価値なんて無いはずなのです。 「フランス」「ハンガリー」というなんとなく良いイメージ に惑わされてはなりません。苦しみのない代替素材、シンサレート(3M)」や「オルターダウン」「プリマロフト」「ポリエステル」「モイスケア®(東洋紡)」「エフティドリームサーモ®(東レ)」「スーパーセーフティーガードナノ(帝人ファイバー)」などを選びましょう。 羽毛布団を自宅で洗う人はいないと思いますが、化繊は多くの場合自宅で洗濯ができます。 しかも、暖かさや軽さなどもすでに羽毛を大きく上回っているものが多数あります。化繊は環境に悪いのでは・・・?と思われがちですが、化繊はリサイクルをするとその原子まで戻すことができるので、リサイクルが可能で、全く新しい商品に生まれ変わることが出来る持続可能な素材なのです。 衣類も同様で、捨てたりせずにリサイクルに回しましょう。 今はまだ化繊の衣類や布団のリサイクルが一般的ではないように思いますが、今後化繊メーカー等のさらなるリサイクル技術の開発に期待するところです。 参考サイト: 日本化学繊維協会▶ パタゴニ(衣類)ア▶ H&M(衣類)▶サーマルリサイクルなので再生ではないようですが、このようなところで布団をエネルギー活用のためのリサイクル回収をしてくれます。 天然繊維(羽毛など)は一般焼却処分されますが、化繊はリサイクルされます。 クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article東京スバル「ボトルアクアリウム」中止になりました Next Article糸満ハーレー アヒル取り競争の廃止を 2016/05/23