衆議院選挙、参議院選挙、地方選挙などなど、毎年いろんな選挙があるけど、実は全ての選挙が動物にとって一大事。とくに国の選挙=衆議院選挙と参議院選挙は動物たちの未来を決定する大きなきっかけになる。なぜそんなに大切なのか、理由を見ていこう!①人間以外の動物は投票権がない誰もが知っているように、選挙制度は人間が作ったものであり、人間以外の動物には選挙権がない。この国に生き、この国のシステムに組み込まれ、この国の人間に飼育/使役/搾取されているにもかかわらず、彼らにはなんの権利もない。彼らの悲痛な声は、私達人間の声と違って、直接影響を及ぼすことができない。そう!「彼らの声なんてわからないだろう!」なんていう怒号が飛ぼうが、「偽善だ!」と批判されようと関係ない、実際、私達が彼らの声を代弁しないといけない仕組みなのだ。②法律を変えるのも作るのも国会議員「法律さえ変われば・・・」「何なんだこの使えない法律は~!」なんて思ったことがある?私達はしょっちゅう思ってる。動物愛護法は鶏や豚を一切守ってくれず、この法律は死んでるって思っている。この法律を変えたり、ちゃんと使えるように省庁に通知を出させたり、解釈を変えるように働きかけたりすることができるのは、国会議員だ。例えば、私達が取り組んできた鶏の屠殺場での長時間放置と、畜産動物の殺処分時における虐待。もちろん私達も各所に働きかけ、理解を得てきたが、最終打を打ってくれたのはこの問題に理解を示し、貴重な質問時間を費やしてくれた堀越議員だった。実際に省庁が改善通知を出した。そんな議員がもっともっと増えれば、動物たちの現状はガラリと変わるはずなのだ!③政府の官僚たちを動かす権力を持っているのは国会議員国民の意見を直接聞いて動いてくれる官僚なんて、まぁいないと考えたほうがいい。意見を積み上げていくことは必要だから、意見したり情報提供したりはしても、私達には”権力”がない。官僚を動かせる”権力”を持っているのは国会議員だ。だけど、その強い特権を与える権利を持っているのは私達。誰にこの特別な権力を与えるのか、よーくよーく、考えないといけない。選挙を放棄してその権力を与える権利を誰かしらない人に渡したりしてはいけない!動物のために、ちゃんと、その権力を使ってくれる人を選ばないと、動物は守れない。④動物にシンパシーを持つ政治家が生まれると改善が進む動物の問題は、実は政党はたいして関係がない。過去4年間で、いろんな政党の国会議員が、畜産動物のアニマルウェルフェアの向上をそれぞれが所属する委員会で訴えてくれた。動物にシンパシーを持つ国会議員が、動物にシンパシーを持つ大臣に質問したら、前進することが証明されている。この流れを次の国会でも作らないといけない!①~③で書いてきたように、その候補者がその貴重な権力を本当に動物たちの使ってくれるかどうか、見極めないといけない。アニマルライツセンターでは、その権力を使ってくれた候補者を見極めるために、国会の議事録検索を活用することをおすすめしている。このリンクから、国会の議事録検索のサイトに飛び、”アニマルウェルフェア”や”ケージフリー”や”バタリーケージ””妊娠ストール”などのワードで検索をし、動物にとってプラスの発言をしている人を見つけてほしい。https://kokkai.ndl.go.jp/#/⑤畜産動物を守りたくない候補者もいるもはや犬と猫の殺処分や売買に関しては、候補者に質問しても踏み絵にはならない。どの候補者もどの政党も、犬猫の殺処分に反対し犬猫の虐待に反対している。一方で、畜産動物と実験動物については、ここで苦しむ動物たちを”守りたくない”候補者がたくさんいる。つまり、アキタフーズ元代表が有罪確定したことから示されるように、アニマルウェルフェアを向上させず、動物をもっともっと酷使し利益を上げたい業者がたくさんいることが証明されており、その業者の利益を守りたい政治家もいることが証明されている。違法な賄賂ではなくても合法な形で金を受け取ることはいくらでもできるのが今の日本のシステム。畜産動物たちの苦しみを減らすことには一切尽力せず、逆に苦しみを増やすことに超尽力しちゃう国会議員がいっぱいいる。次の選挙で、そんな議員を一人でも減らさないと、動物は救えない。ましてや、そんな議員に投票する可能性のある人に、あなたの票を奪われていいのか?!投票しないということは、そういうこと=動物虐待に加担させられちゃう可能性があるってこと!!!選挙に行こう動物たちのために選挙に行こう。候補者に質問しよう自分の選挙区の候補者に、たった一つ、こんな質問をしてみて、見極めよう。最も象徴的な採卵鶏を具体例として、畜産動物のアニマルウェルフェアの推進の方針についてお教えください。世界的な流れである採卵鶏のケージフリー飼育(平飼い・放牧飼育)ですが、日本ではまだ導入が進んでおらず、旧来の飼育方法であるバタリーケージが90%を占める状況になっています。どちらの立場か、お教えください。1: 採卵鶏のケージフリー飼育への移行を指示し、推進する2: バタリーケージ飼育を維持することを指示し、現在の飼育方法を守る回答をもらったら、その回答の内容をアニマルライツセンターにも教えて下さい。読み込んでいます…クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Articleイスラエルの全ての鶏は2038年以降、ケージに閉じ込められません Next Article水生動物福祉が持続可能性に果たす役割 2022/06/22