画家でもあり、保護鶏たちの里親でもある氏家さんから、アニマルライツセンターに仏画をいただきました。ありがとうございます。アニマルライツセンターやアニマルライツの考えは宗教とは無関係ですが、例えば台湾や中国などでは仏教団体がアニマルライツやアニマルウェルフェアの活動をします。残念ながら日本にそのような事例はあまりありませんが、理解を示してくれるお寺さんは日本にもあります。そして、宗教に関係なく、慈悲の心や思いやり、殺生を嫌う感覚、万物を尊重する考えは元々は日本に強く根付いていました。アニマルライツなどの権利運動が欧米からきた考え方であり、難しく捉えられがちですが、アニマルライツを学問の中で体系化してきた哲学者のピーター・シンガーは、日本のような仏教国の方がアニマルライツは近しいものだと言っています。例えば童話をみると、西洋の童話は動物と人間の関係性は明らかに動物が劣っていて、かつ人間が悪いことをしたら動物にされてしまう、そんな立ち位置ですが、日本の童話はそうではありません。鶴の恩返し等、やや動物が聖なるものといった感じで扱われ、アニマルライツと日本の考え方は密接です。研究では、日本昔ばなしは動物と人間を隔てる壁は低く動物へのまなざしは優しいが、グリム童話の動物への視線は蔑みだと分析されているのです。みなさんの生活、みなさんの企業活動や生産のなかに、動物への優しい眼差しを加えてください。自分たちが動物たちを当たり前のように踏みつけにしてしまっていないか、見直してみてください。そして気がついたら、その犠牲や苦しみを取り除く努力を始めてください。アニマルライツセンターはそのお手伝いを喜んでさせていただきます。※アニマルライツセンターはいかなる宗教とも関連がありません。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous ArticleアニマルライツチャンネルVol24[楽しく伝える極意を見る] Next Articleケージから救出された採卵鶏のりりの物語 2022/01/05