欧州連合(EU)において化粧品の動物実験が完全に禁止される前日の2013年3月10日、日本でも化粧品の動物実験をなくしていこうという機運を高めようと、国内で動物実験問題に取り組む3つの動物保護団体、NPO法人アニマルライツセンター(ARC)、NPO法人動物実験の廃止を求める会(JAVA)、PEACE命の搾取ではなく尊厳をが合同で、消費者への啓発を目的としたシンポジウムを日比谷コンベンションホールにて開催した。 本当の美しさとはなにか本当の美しさとはなにかをテーマに、女優 杉本彩さんと、ファッションジャーナリスト 生駒芳子さん、進行役としてラジオパーソナリティの柳井麻希さんに対談いただきました。杉本さんは、ここ8年ほどで動物愛護について深く関わるようになり、毛皮や化粧品の動物実験について知るようになり、人としてなにか役に立てるならば、メッセージを発信していきたいと思うようになったという。一方、生駒さんは2000年くらいから気候の変化を感じるようになり、環境の変化とファッションについての関連性について観察をし、ステラ・マッカートニーが発信するVEGANでエシカルなファッションをはじめ、エシカルファッションに関わるようになったという。かなり昔からの運動であるにもかかわらず、メディアが追いつかず、動きがスローになったのではないかと感じおり、メディアに関わるお二人の中でも議論のポイントとなった。テレビ業界、マスコミ業界は、企業のスポンサーが強いが、その中で様々な発信をするリスクと難しさがあったが、現状から目を背けることはできなかった。そのようなリスクの中で、いろいろな方法で、発信することをトライし続けているという。欧米の動きに詳しい生駒さんは、海外のブリジット・バルドーやオードリー・ヘップバーンなど社会的な発言をしても、メディアは正当に評価される現状を紹介した。杉本さんは、芸能界にいることが重要なのではなく、芸能界で何をするのか、ということを考えて行きたい。動物たちの存在が自分を助けてくれており、動物愛護の運動に出会い、自分の人生に意味を見出すことができた、それが自分の役割だと決意を語ってくれた。できることであれば全力でやる というのがモットーだと語り、海外動物保護団体から「毛皮を着るなら裸のほうがまし」というキャンペーンに参加したが、メディアは杉本彩が裸のキャンペーンをしたということのみを報道し、その背景にある毛皮の実情には触れてくれなかったことに憤ったと、熱く語る。今の杉本さんが発信できているのは、独立して自分で会社を作っているからこそであり、プロダクションに入っていれば制約は大きいのが現状だ。生駒さんは、この若い実行委員が強く「美しさに犠牲はいらない」と主張し立ち上がっていることに強く心を打たれた。自分がいいものを推奨するという形で、メディアの中でいいことをしているアクション、モノをどんどん推奨していきたい。ネガティブなメッセージではなくポジティブなメッセージを発信していかなくてはならない。という。本物の美しさとは、目に見えない内面、命に対する配慮、やさしさも、結局外見にも反映される、外見の美しさはいっときのものであり、外見と内面の美しさが合わさった時に現れる美しさが、本物の美しさだと捉えていると、お二人ともが話してくれた。最後に、皆さんと一緒にできることを一歩づつやり続ければ、変わっていくいくのだと信じ、共に頑張って行きたいと語ってくれた。EUの現状と動物実験の代替法についてPEACE代表の東さんより化粧品の動物実験禁止の法体型と、EUの化粧品の動物実験禁止に多大な貢献をしたCruelty Free Internationalからのメッセージと、日本動物実験代替法学会小島 肇さんのメッセージを紹介した。パネルディスカッションパネルティスかッションでは、サステナ代表のマエキタミヤコさん、特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン(FLJ) 事務局長中島佳織さん、生駒芳子さん、、NPO法人動物実験の廃止を求める会理事亀倉弘美さん、そしてNPO法人アニマルライツセンター代表岡田千尋で、「ショッピングは『エシカル』に行こう!~消費者が救えるいのちとは」をテーマに議論を行った。エシカルとは、倫理的な、道徳的なという意味である。今回、フェアトレード・ラベル・ジャパンに登壇を依頼したのは、フェアトレード認証の化粧品類規定の中に動物実験の禁止条項が加わったためだ。マエキタミヤコさんは、運動の方法として、7割の人が動物実験されていることを知らないため、否定から入るのではなく、ポジティブで強いインパクトを与えるアプローチ方法が求められるとお話いただいた。亀倉さんからは、2009年から行なっているJAVAの化粧品の動物実験に反対するキャンペーンを紹介いただいた。 最後に、美しさに犠牲はいらないのテーマにそって、毛皮についてのお話をさせていただき、新潟県の大規模農場の様子を紹介した。約200人の参加者とともに、思いをひとつにできたシンポジウムだったと思う。末筆にはなりましたが、後援、協賛、賛同いただいた企業、団体の皆様、ありがとうございました。後援:全国消費者団体連絡会 協賛企業:AVEDA株式会社オレンジクオリティ株式会社カツウラ化粧品株式会社カワイ化粧品ザ・ボディショップ(株式会社イオンフォレスト)シナリー株式会社太陽油脂株式会社株式会社ドクターエルウィン株式会社 ドクターベルツ株式会社ハート出版プリベイル株式会社株式会社本島椿まかないこすめ(株式会社ディーフィット)株式会社ミス・アプリコット株式会社ラッシュジャパン株式会社ロゴナジャパンクリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous ArticleGoodNews! 資生堂 2013年4月から化粧品の動物実験廃止 Next ArticleついにEUは化粧品の動物実験全面禁止へ!日本は? 2013/03/10