化粧品規制協力国際会議(ICCR)第7回第7回 2013/7/8-10 東京第7回は、中国、ブラジルの規制当局であるAQSIQ及びANVISAもオブザーバーとして参加していた。また、7月9日に、ICCR規制当局は、利害関係者会合(ステークホルダーセッション)が行われ、4動物権利団体が参加した。 私たちアニマルライツセンターもこのセッションに参加し、日本の化粧品の動物実験への意識や代替法の推進、中国のICCRへの参加について、提言を行った。アニマルライツセンターの提言内容私たちは、消費者の意識と企業の意識のかい離、そして企業は自主的に化粧品の動物実験をやめることができていない現状を踏まえ、EU同様に、動物実験を行った化粧品(薬用化粧品含む)の申請を厚生労働省が認可しないことを求めた。さらに、動物実験の代替法への日本の取り組みの薄さを指摘し、代替法へのより一層の取り組みを求めた。また、日本向けの商品は動物実験を行っていなくても、中国政府が求める動物実験を行う企業が多いが、企業が中国市場をあきらめるという判断が難しいことは理解できる。そのため、一刻も早く中国政府との調整を行う必要があるはずであり、それはこのICCRでも行われるべきであるとし、ICCRへの中国政府の参画を要望した。要望1•生活者は化粧品のために動物実験が行われることを望んでいない•動物実験は、企業特性の一つではない•今の状態は、不平等が生まれている状態でしかなく、経済活動の妨げになる可能性がある•代替法という新たな産業の活性化につながらない ICCRへの要望:各国に適した方法で、化粧品の動物実験の国による規制を促してください。 ※日本政府への要望:日本の場合、動物実験を行った申請の受付を代替法が確立されるまで、停止してください。要望2中国での販売には動物実験が必須であり、中国市場は捨てられない企業にとって、厳しい状況が生じている。 一方で、生活者は、結局、海外で動物実験しているメーカーの化粧品をサポートし続けなくてはならないという状況が生まれている。 中国に対し、 •この会議への参加を要請し、議論をはじめてください。•4地域の共同の要望として、中国国内での動物実験の義務の緩和を求めてください。要望3日本の2011年度の市場規模は 2兆2,710億円で重要な産業であるはず。正しい競争を行うために必要なのは、代替法である。 一方、課題として、日本はJaCVAMへの予算が極端に少なく、活動に制限や限界があることは確実である。代替法を待って良いと答える市民の良心に応えるために、また化粧品業界発展維持のために代替法の開発に対する予算拡大を すぐにでも行ってください。結果ー以下は厚生労働省からの報告の抜粋ー 利害関係者より提示された懸念事項に対応するため、ICCRは今後立ち上げられる予定のウェブサイトに動物代替法に関する情報を載せる予定である。次回ICCRは2014年7月にオタワ(カナダ)で行われる。会合の結果の概略1. メンバーシップ及びオブザーバー参加 ・本会合に中国及びブラジル規制当局がオブザーバーとして参加した。2. 動物実験代替法 ・規制当局はICATM の活動について最新の報告を受けた。 ・「ICCR地域下の化粧品及び原材料に適用可能な動物代替法リスト(ICATM提案)」が受理された。本報告書の添付書類であるリストについても議論され、半年に1回アップデートされることとなった。3. 化粧品安全性評価のためのコンピューター予測モデル ・Dialogue Meetingにおいて、本ワーキンググループ(WG)より進捗報告がされた。 ・次回会合に向けたWGの作業は、コンピュータ予測モデルの適用可能性を探るためのデータ/知見のギャップ解析を中心とすることとなった。 クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article私たちはこう考える。犬及びねこの引取り並びに負傷動物等の収容に関する措置についてへのパブリックコメント Next Article実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準へのパブリックコメント 2013/07/09