アニマルライツセンターも参加している県民のいのちとくらしを守る共同行動委員会(神奈川県)で2018年度の神奈川県との交渉を行いました。実験動物について実験動物施設の把握団体要求:3Rs(代替法の選択、使用数の削減、苦痛の軽減)や適切な飼養管理の普及啓発を行う上では、動物実験施設または実験動物飼養施設の正確な把握が必要不可欠であるが、現時点での把握数と状況を説明すること。県回答:現時点での把握数は26施設です(一部、横須賀市、藤沢市含む)。団体再要求 :別紙(10施設)について実験動物を使用している可能性がると考えられるため、確認を行うこと。県再回答:確認します。昨年から2施設が減っていることがわかります。しかし、これらの把握は依然としてたまたま知り得た、または私達のような市民団体からの確認によって知り得た施設数に過ぎません。 近隣住民も、行政も全く把握していない場所で、実験動物がいることはまちがいないでしょう。 何も把握できないという状況が、今の日本です。3Rの実行性の強化、福祉の実現団体要求:「動物の愛護及び管理に関する法律の一部を改正する法律案に対する付帯決議」(2012年)の中で「実験動物の取扱いに係る法制度の検討に際しては、関係者による自主管理の取組及び関係府省による実態把握の取組を踏まえつつ、国際的な規制の動向や科学的知見に関する情報の収集に努めること。また、関係府省との連携を図りつつ、3Rsの実効性の強化等により、実験動物の福祉の実現に努めること。」とある。3Rsの実効性の強化および福祉の実現のために、県として具体的にどういったことを行ったのか、説明すること。県回答: 本県で把握している実験動物飼養施設に対して、『動物愛護及び管理に関する法律』『動物の殺処分方法に関する指針』『実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準』の周知状況、周知方法の調査を行いました。 『実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準』のみ1施設において、周知が行われていませんでした。 なお、周知されていない施設については、当該基準を必ず読むよう、指導しました。 周知方法としては、従事者に対する定期的な教育等により行われていました。団体要求:県下施設に、3Rsの実効性、福祉の実現、関連する『動物愛護及び管理に関する法律」『実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準』『動物の殺処分方法に関する指針』についての周知状況、周知方法を調査するため、県として各施設にアンケート形式での調査を行うこと。 また、昨年度調査を行うとしていたため、その結果を提示すること。 県回答: 昨年度実施したばかりであるため、今年度は実施の予定はありませんが、法改正等の時期に合わせて定期的に実施する予定です。神奈川県は各施設に対し動物愛護法やそれに関連する指針、基準を毎年周知してくれています。さらに数年に一度の状況の確認のためのアンケートを行っており、これは他県にはない取り組みです。 次年度も同様に周知、および把握に努めていただけるようお願いしました。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article73頭の牛農家の短編映画『73 Cows』日本語字幕付きを公開 Next Article屠殺場での豚係留時に必要な面積 2019/01/08