徳島県小松島市にある「みその農園」がアニマルライツセンター の問い合わせに対し、既に使用している卵が平飼いであること、またケージフリーに賛同してくださると回答いただきました。こちらでは平飼い卵を使った焼き菓子と、お米や果樹などを扱っています。以下はオーナーの方のお話しです。うちは一坪あたり5羽しか入れていなくて鶏同士、広々と自由にやっています。普通の平飼いは15羽は入ってるんじゃないかな。最後には肉になってしまうから、生きている間は自由に暮らして機嫌よく卵を産んでもらいたい。ケージ飼育は、鶏を生き物として扱っていないと思います、カゴに詰め込んで、1羽あたりB5版サイズくらいの面積しかなくて太陽の光を浴びることもなく、まるで卵を産む機械扱いですよね。うちの鶏は砂浴びもできるし、鶏糞の匂いも全くしないから見学に来た人もびっくりしてます。ケージの養鶏場って臭いじゃないですか、鶏も結局人間と同じで、体調が悪いから臭ってしまう。食べ物もおかしいし、飼い方もおかしいし、ストレス溜まって狂いそうになってるからです。鳥インフルだって、消毒し過ぎるから無菌状態になって、ただでさえ具合悪いのに更に抵抗力がなくなるから、かかります。ブロイラーだって、生まれて2ヶ月、1番元気な時にあんなにボロボロで、あれでは鳥インフルエンザになってもおかしくないです。サルモネラも、洗卵で消毒し過ぎるから、クチクラ層がなくなって、なります。ヨーロッパではちゃんと、こういう動物の福祉も守られていますよね。日本は、賄賂でアニマルウェルフェアの基準を上げるのをストップさせた人もいたし、東京オリンピックでも選手に平飼いを用意できなかったと聞いています。こちらが驚くほど知識が豊富で日本の、アニマルウェルフェアが行き届いていない問題に関してとても丁寧に語ってくださいました。日本の全ての養鶏場にこちらのような、鶏の自由を尊重した養鶏をして頂きたいです。女優の杉本彩さんに、アニマルウェルフェアの形の養鶏であると褒めてもらったこともある、と鶏の飼い方に自信を持たれていました。ケージ飼育とは?日本の卵の一般的な飼育方法であるケージ飼育では、生産性を重視するため鶏をカゴに詰め込み、過密飼育をします。そのため、運動不足も加え鶏は病気になりやすく、薬剤などを用いて病気の蔓延を防ぎます。日本の90パーセント以上の農家がケージ飼育です。ケージ飼育の鶏 一方で、平飼いという、鶏が自由に歩き回れるケージフリーな飼育をとっている養鶏場も日本では少数ですがあります。平飼いの鶏 (今回紹介したお店が卵を調達している農家ではありません。別の平飼い農家です)世界ではケージ飼育の廃止が進んでおり、現段階で日本のアニマルウェルフェアはだいぶ遅れを取っています。ケージの中で搾取され続け、動けないまま一生を終える鶏を減らすために出来る簡単なことは、消費者の皆さんがケージ飼育の卵をやめ、買うとしたら平飼いを選ぶか、鶏のためを思い卵の消費を無くしていくことです。現状を知った人が、今日から人道的でエシカルな選択をしていくことが、持続可能な未来に繋がります。その他のケージフリー企業・お店の一覧はこちらクリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article2/19学生部オンラインイベント「動物のこと、障がいのこと」 Next Article「効率的な」たんぱく質源とは何? 2021/02/15