2024年1月27~28日に行われた「糸満フェア」において、参加者への景品として生きたヤギが贈呈された件について、アニマルライツセンターは祭りの実行委員長である糸満市長(當銘真栄氏)と糸満観光協会に対し、今後は動物を景品としないよう要望書を提出しました。この祭りはコロナ期をのぞいた10年ほど継続し、その間ずっと動物が景品として使われてきたそうです。アニマルライツセンターの問い合わせに対し、「自然に持って帰れる方限定でヤギ希望者を募っている」と説明がありました。ヤギはおそらく食用として希望者に持ち帰られるものとおもわれます。この祭りの事務局は市役所にあり、祭り業務を観光協会が受託し実行しているそうですが、公共性のある祭りであるからこそ、動物を景品にすることは即刻廃止するべきです。提出した要望書の内容は下記のとおりとなります。要望書當銘真栄糸満市長・糸満フェスタ実行委員長糸満市観光協会 御中わたしたちは認定NPO法人アニマルライツセンターと申します。日本において、畜産動物をはじめ、すべての動物に思いやりある社会を作る活動を通し、持続可能な社会を創出する運動に支援者ともに邁進しております。わたしたちは糸満フェスタが地域社会で楽しまれる素晴らしい機会であることを認識し、その重要性を理解しております。しかしながら、その祭りの景品として生き物(今回はヤギ)を使用することに関して深刻な懸念を抱いており、今後は企画されないことを要望します。その理由を以下に示します。1,動物の福祉:生き物を景品として提供することは、たとえ最終的には食用とする目的であるとしても、彼らの福祉に対する潜在的な危険を伴います。2,法令順守:たとえ短期間であっても、動物飼養の知識のない観客のもとで適切なケアが行われない場合、虐待に発展する恐れがあり、動物愛護法違反となる恐れがあります。3,環境への影響:生き物の景品は、放棄されたり、適切に管理されなかったりすることがあるため、環境への潜在的なリスクを増加させる恐れがあります。4,倫理的な配慮:生き物を景品として使用することは、倫理的な観点から疑問視されていることは、昨今では疑う余地がありません。以上の観点から私たちは祭りの景品として生き物を使用しないよう、強く要望いたします。つきましては、1か月以内に本要望に対するご回答を頂戴できれば幸甚です。わたしたちには祭りや景品自体に反対する意図はなく、この企画をさらに糸満の歴史や文化を感じる、あるいは生活に即した景品への代替をお願いするものです。この措置により、糸満フェスタは地域動物や環境にやさしい、社会や環境にも悪い影響を及ぼさない素晴らしい機会に発展すると考えております。祭りはまた来年も開催されることと思われます。今後も注目していく必要があります。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article世界一斉キャンペーン開始:マックスマーラは毛皮を廃止してください。 Next Articleねこかつ主催シンポジウム「STAND FOR ANIMALS」に参加しよう! 2024/02/12