2024年11月19日に、串田誠一参議院議員にご同行いただき、アニマルライツセンター代表岡田、アニマルウェルフェア補助金獲得ボランティアチーム2名にて、皆さまから頂きました署名【日本の畜産動物の苦しみを減らすための補助金を国に求めます】23,103筆と陳情書を、環境省、農林水産省、厚生労働省に提出致しました。各省庁と、日本のアニマルウェルフェアの低さ(特に畜産動物)と向上の必要性について陳情する有意義な時間を持つことができました。まず、日本の畜産動物保護レベルが世界最低ランクである理由として、法規制の弱さ、消費者など社会の意識の低さ、アニマルウェルフェア対応の設備費が現在はすべて農家負担であることを挙げ、設備費対策としてアニマルウェルフェア向上のための補助金制度の必要性を説明しました。畜産動物は感情を持ち、喜びも苦しみも感じる生き物であり、せめて生きている間の苦しみを軽減してあげたいという想い、しかし個人や民間団体の力だけでは限界を感じていることを述べました。岡田からは、世界から見て最低レベルである日本のアニマルウェルフェアを向上させるためには、「畜産動物の飼育環境、設備を改善していくために関わる費用」、「動物たちに外科的処置をする際に痛みを減らす為の費用」、「と畜の際に動物たちを苦しめない為の設備等」、「アニマルフェアに対応した際の収益減の補填」のために、国からアニマルウェルフェアに関わる補助金を出すことが不可欠であることを説明いたしました。また、厚生労働省、農林水産省、環境省それぞれの役割について言及し、この問題は国だけ、生産者だけ、消費者だけと単体の問題ではなく、それぞれ全てが問題意識を共有し改善、向上に向けて動かなくては解決しない問題であると伝え、各々が協力し合うことが必要だと再認識する場となりました。一方で、飼育は農水省、と畜は厚労省など、畜産物の生産工程によって管轄省庁が分かれているため、担当の所在が不明瞭な工程があり、縦割り行政により抜け落ちてしまう部分が垣間見られました。ぜひとも省庁を超えた高い視座での課題解決を望みます。串田議員からはアニマルウェルフェアを国の重要課題として位置づけ、世界へ日本もアニマルウェルフェアへ取り組んでいるという姿勢を見せるためにも、アニマルウェルフェアについて農水大臣の所信表明に盛り込むよう強く要請していただきました。畜産動物たちを苦しみから救う為には補助金だけでなく動物愛護法の見直しも同時進行で進めていかなくてはなりません。そもそも動物に権利を与えるかどうかなどと人間が議論すること自体がおこがましいことであり、もともとある動物の権利を人間が無いものとしてしまっていることに気付かなくてはならないのではと思いました。今回の陳情、署名提出が、その始まりの1歩となるよう強く願います。改めて、署名にご協力をくださった皆様に心から感謝申し上げます。農林水産省へ提出環境省へ提出厚生労働省に提出クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous ArticleARC×PEACE主催:名古屋出張セミナー【動物愛護法改正を知ろう】 Next Article国内鶏肉処理のレベル再び低下:屠殺に失敗し70万頭の鶏を生きたまま熱湯に入れ殺す 2024/11/28