2019年5月22日、プラダグループ(PRADA group)は、2020年春夏ウィメンズコレクションを手始めとして、以後、自社デザインや新製品に動物の毛皮を使用しないと発表しました。ただし、在庫はなくなるまで販売されます。40数ヵ国の50を超える動物保護団体が参加するファーフリーアライアンス(FFA)とのコラボレーションにおいて、プラダグループと、FFA参加団体、LAV(イタリア)、HSUS(米国)との間で積極的な対話が取り交わされた結果です。「私たちプラダグループには、イノベーションと社会責任の努めを果たすという義務があります。ファーフリーアライアンス、特にLAV、HSUSとの積極的な対話の成果である、わが社のファーフリーの企業方針は、その達成に向けた取り組みの一環です。」ミウッチャ・プラダ氏はこう説明しています。「革新的な素材に焦点を当てることで、エシカルな製品の需要を満たしながらも、クリエイティブなデザインの追求が可能となるでしょう。」「ファーフリーアライアンスは、プラダグループのファーフリー宣言を称賛します。」ファーフリーアライアンスの会長であるヨー・ビンディング氏はこう話します。「プラダグループとそのブランドは、このたび、ファーフリーブランドの仲間入りを果たしました。ファーフリーブランドは増え続けています。消費者の動物に対する考え方が変化していることに、企業が対応している結果なのです。」ファーフリーアライアンスのプログラムマネージャーであるブリジット・オウェレ氏は、次の様に話します。「プラダグループは、ファーフリーに向けて最も迅速な決定を下した企業の一つです。積極的な話し合いは、ほんの一年あまり前に始まったばかりでした。ファーフリーリテイラー認証プログラムには現在、1000社あまりが登録されており、この世界的な動向が急速に勢いを増していることの証です。もはや毛皮が再び流行としてもてはやされる様なことは、まず起きないでしょう。今日は、動物たちにとって、本当に素晴らしい日です!」日本でファーフリーアライアンスのメンバーとして活動する認定NPO法人アニマルライツセンターの代表理事 岡田千尋は次のように話しています。「企業のファーフリーの流れは、世界だけでなく日本の消費者の意向と一致しており、日本でも2018年から“しまむら“がファーフリーになるなど、動きが加速しています。プラダの決断によって、その流れはより確固たるものになりました。10年前では考えられなかった大きな流れです。次の10年では、毛皮に限らず、動物を苦しめたファッションから離脱し、エシカルな社会に変わっていくことを期待します。」2018年に、アニマルライツセンターを含むFFAはプラダに対し国際キャンペーンを実施、当時毛皮の使用量を減らすことを約束し、その後話し合いが続けられていました。多くの消費者の期待に沿うファーフリー宣言、他の企業にさらに拡大することを願います!クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article動物愛護法改正は実験動物・畜産動物について更なる検討を! Next Article日EUの経済連携協定に含まれた「動物の福祉」、日本は大丈夫? 2019/05/22